車検でも新車発表会でもないのに、ディーラーやクルマ屋さんからのダイレクトメール。それは「リコールのお知らせ」のこともあります。「忙しいからまた後で」なんてスルーしていると、大変なことになりかねないのがリコールです。
あなたのクルマが「リコール対象車です」と通知されたら……?
リコール対象車とは「国が定める安全基準や環境基準に適合しなくなる可能性があること」が判明したクルマ。「もうメーカーが売っちゃったクルマだけど、不具合が見つかっちゃって、それを放置すると大変なことになるかもしれない場合」にメーカーが国に届け出をすると、そのクルマを持つ人に「あなたのクルマはリコール車ですよ」と通知が行きます。
「リコール対象車だと、今すぐに壊れちゃうの?」と心配になるかもしれませんが、その多くは緊急を要するものでもありません。しかし、そのまま使い続けた場合には故障したり、安全な走行が保障されなくなったりすることも。「リコール=通知が来たお店に必ずクルマを持って行く」と認識しておきましょう。
私も今まで所有したクルマが何台かリコール対象車でしたが「そのまま使用すると出火する恐れがあります」「エンジンが停止する恐れがあります」と書いた通知が来ましたので、
「エッ!これはタダごとではない!」と慌ててクルマ屋さんに行ったものです。べつに所有者を脅かそうとしているのではなく、何十台、何万台に一台かは本当に火が出たり、エンジンが停まる可能性があるのですから「自分のクルマだけは大丈夫」と甘く見てはいけません。クルマは機械なので、絶対に壊れないように作られているものは一台も無いと考えましょう。
買ったお店に持ち込めば、不具合を直してくれます
リコールの通知が来たら、まずはそれを送ってきたクルマ屋さんに電話をしましょう。ディーラーや自動車販売店は、リコール車を多く販売した場合、部品の交換などで対応しなければいけませんし、整備士さんたちがその準備もしていますので、クルマを預ければ必ず「無償」で直してくれます。
ユーザーがクルマを使っていて「あれ?これって何かおかしくない?」と気づき、それをディーラーやメーカーのお客様相談室などへ報告することで、リコールは発見されていきます。国土交通省のホームページにも「自動車不具合情報ホットライン」という窓口がありますので、お使いのクルマになにか心配なことがあれば、ぜひ報告してくださいね。