毎年、この季節になると「クルマの冷房を入れるとなんだか臭い」と感じるお宅も多いのではないでしょうか？ 去年まではまったく気にならなかったのに、今年初めて「あれ？ なんだか変な臭いがする……」そう思った人も、早めに対策をしておきましょう。
エアコンのフィルターを交換していますか？
花粉のシーズンが終わると、なんとなくメンテナンスも忘れ、来年まで放置しかねないのが「エアコンフィルター」です。私も数年前の６月頃にクルマに乗ったときに、幼稚園児だった娘の咳が止まらなくなることがあり、フィルターを交換してみたら、花粉や埃がビッシリ。あぁ、この中にはトラックの排気ガスやら、PM2.5やらも大量に含まれているのね……と思ったら、おぞましい気分とともに、吐き気さえ感じるようなシロモノです。
エアコンが臭い、と感じるなら、まずはカー用品店やディーラーに行って、フィルター交換をおススメします。使用済みのフィルターは、一度その目に焼き付けておきましょう。作業終了後、お願いしなくても「こちらが交換前の……」と見せてくれるお店もあります。
コレを通った空気を車内で吸っていたのかと思えば、こまめなフィルター交換を心に誓うはずです。花粉症の人には、花粉用の強力なフィルターも販売されています。
すっぱい臭いの「男子臭」がするなら、エバポレーター交換を
「部活帰りの男子中学生のような臭いがする。我が家には中学生なんていないのに……」
「おばぁちゃんちの押入れのような臭いがする……」
とくに、冷房を入れたときにそんな「すっぱい臭い」を感知したら、犯人はエバポレーターのカビです。とくに、5年、10年と乗っているクルマのエバポレーターには、毎年の梅雨時期に着々と増えていったカビが付いています。
エバポレーターとは空気を冷やす機械。そこを通った空気が車内に入ってくるので、カビの臭いはもちろん、カビの胞子や、変な菌まで吸い込んでいると思ったら、これまた背筋がゾクゾクするような気分に襲われます。
この季節、クルマに乗ると咳が出る、鼻水が止まらない、というアレルギーのような症状が出てしまう方も、一度エアコンフィルターとエバポレーターをチェックしてみるのが良いですよ。
