コラム

2018.06.06

テニス選手の水分補給事情

テニス選手にとって大切な水分

ツアースケジュールや試合時間の長さなども含め、数あるスポーツの中でも特にハードなスポーツといえるテニス。そんなテニスの選手たちは、試合中たくさん汗をかく。コート上の気温が高まればユニフォームまでビショビショになるほどの汗が出て、そうではない場合でもあれだけ動き回ればやはり汗は出るものだ。
だからこそ、テニス選手は試合中にたくさん水分を補給する。もちろん、自覚するほどの汗をかかなくても水分補給はとても大切だが、発汗量が多ければそのぶん体内の水分が失われるスピードが速いということなので、なおのこと水分補給について大切に考えなくてはならない。

テニス選手の飲み物へのこだわり

テニス選手は試合中の飲み物にもこだわっている。ドーピング違反の恐れはないか、体の回復につながるものか…など、あらゆる点にこだわりながら飲み物を選んでいる。テニスなどのスポーツ中に飲む飲み物といえばスポーツドリンクがあるが、市販のものは糖分が高いため、テニス選手は水で薄めて飲むことが多いそうだ。またテニスの試合中、ピンクやオレンジなどの色をした飲み物を飲む選手の姿もよく見かけるだろう。あれはテニス選手が持参した粉末を混ぜることによって、あのような色になっているのだ。
テニスの大会では主催者側が公式飲料を用意していることも多いため、それをそのまま飲む選手も中にはいるだろう。だが公式飲料として提供されるものの多くは水なので、それをそのまま飲んだだけでは発汗により失われた体内の塩分を補うことはできない。
体内の塩分不足は筋肉の痙攣などを招くおそれがあるので、テニス選手としてそれは避けなければなりません。そのためテニス選手の多くは、上記のように試合中の飲み物に対してさまざま工夫をしているのだ。

テニス選手が一試合に飲む水の量

テニス選手が一試合にどれくらいの量の水分を補給するのか、とても気になるだろう。あるテニス選手の場合は、一試合で4.5リットルもの水分を補給したそうだ。
もちろん同じテニス選手でも個人差はあるので、5リットル以上の水分を補給している選手もいれば、反対に水分補給量が4リットル以下に留まる選手もいるだろう。