ディスティオ 雪山で生き延びた男 雪山で男を救ったのはカップラーメンと一台の「」だった。
男は、たったひとりで山中を歩いていた。真っ白に覆われた道なき道を、一歩ずつ、一心不乱に進んでいく。振り返れば、遠くの足跡は消えている。降りしきる雪は、さらに勢いを増しているようだ。深く沈む足は重く、持ち上げるたびに体力を削がれる。雪山は、容赦なく人間に襲いかかる。ただ、男が歩みを止めることはない。何が男を突き動かすのか。それはまだ、誰も知らない。しばらくすると、目の前に一軒の小屋が現れた。
極限まで疲弊していた男は、すがるように、そして、何かに導かれるかのように小屋に入った。ほっとしたのも束の間、風雪は凌げても体温は下がるばかり。一瞬、死がよぎった男は、背負っていたリュックからカップラーメンを取り出した。枝と木屑で必死に火を起こす。摩擦で皮膚が剥がれるが、構ってはいられない。掌に激痛が走る……そのとき、木屑の間に小さな火種が見えた。柔い命を育むように、そっと息を吹きかける。しかし、運命は男を許さなかった。
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