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2020.05.11

なぜ違う名前にする?日本車の「海外名」についてのアレコレ

「グローバル戦略車」と言われ、世界中で販売されている日本車がたくさん存在しますが、日本と同じ車名で売られているモデルもあれば、まったく違う名前を付けられて海外デビューするクルマもあります。なぜ海外で売る場合には車名を変える必要があるのでしょう? 

発音しづらい名前や、変な意味になる車名は「海外名」が付けられる

昨年発表されたトヨタ「ヤリス」は、1990年代後半の初代モデル発表時には、日本では「ヴィッツ」という名前で登場し、「日本名ヴィッツ=海外名ヤリス」として世界中で販売されるようになりました。しかし、4代目となった昨年デビューモデルからは突然、それまでの海外名「ヤリス」が日本国内モデルでも採用されたのです。実は、初代から最新型までのヴィッツとヤリスの販売台数を比較すると、圧倒的にヤリスの方が売れているそうで、日本以外の国や地域で親しまれるようになった車名の「ヤリス」を、日本でも改めて名乗るようになったのだとか。日本ではよく知られたヴィッツでも、海外では誰も知らないクルマになってしまったようです。

このように、同じモデルでも日本名と海外名が違うことはよくあります。トヨタ「アクア」は「プリウスC」、日産「スカイライン」は「インフィニティG」、マツダ「ロードスター」は「MX−5」、ホンダ「フィット」は「ジャズ」、スズキ「エスクード」は「ヴィターラ」として売られています。どの車名も「日本人には発音しやすいが、海外では言いづらい」「海外だと響きが変な意味になる」「あまり良い言葉ではない」という理由でわざわざ海外名を付けられることが多く、元々英語の名前が付いているクルマは「Corolla(カローラ)」のようにそのままの車名で売られています。(日本人が聞くと「コロラ」にしか聞こえませんが・・)

「そんな名前で大丈夫?」と思われるのは、どの国でも一緒のようです

スズキ「ハスラー」は軽自動車なので海外では販売されていませんが、アメリカでは1970年代に発行されたポルノ雑誌の名前であり、「詐欺師」という意味を持つ単語でもあるため、絶対にウケない名前だと言われます。以前アメリカで「日本で売れているハスラーというクルマが・・」と話し始めたところ、「んっ? ハスラー?」と聞き返され、クスッと鼻で笑われたことがあります。その時点でもう、アメリカ人的には「響き」がNGなのでしょう。

ちなみに、海外で売られているクルマで、日本人にはどうにも受け入れ難いと思う車名もあります。トヨタの海外専用モデル「VENZA(ヴェンザ)」をアメリカで初めて見た後に、思わず「このクルマの名前、どう発音するの?」と知人に聞いてしまいました。どう聞いても日本語の「便座」にしか聞こえません。「それって日本語だとトイレの座る部分っていう意味になるのだけど・・」と言ったら、やはり爆笑されました。「じゃあなんで、トヨタは日本のメーカーなのにこの車名を付けたの?」と逆に聞かれましたが、日本人の私にもよく分かりません。ただ、日本でこの車名で販売してもあまり売れないだろうな、ということだけは分かります。「クルマ、何に乗っているの?」と聞かれて「ベンザだよ」とはあまり言いたくないですから。

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