「老後は夫婦2人で日本中をキャンピングカーで旅をしたい」と言う人が増えています。私の周りでだけかもしれませんが・・。なにはともあれ、キャンピングカーは人生を豊かに、楽しくしてくれるツールであることは間違いなさそうですが、意外なメリットもあるようです。
「軽キャンパー」の登場で一気に買いやすくなったキャンピングカー
キャンピングカーと聞くと、大きなトレーラーハウスを牽引するクルマや、トラックやバンなどの大型なクルマをベースにした、本格的な仕様を想像する人も多いと思います。しかし、ここ数年で「小さなキャンピングカー」が注目されるようになりました。
あくまでも普通のクルマと同じように所有できるのがメリットである「乗用車ベース」のキャンピングカーの登場により、日常的には買い物などに使用し、週末や長期の休みにはキャンパーとして使用する人が増えてきました。中でも、軽自動車を改造した「軽キャンパー」は「本格的なキッチンやトイレまで付いていなくても、大人2人がゆったり寝られる車中スペースがあれば良い」という気軽なニーズに対応します。これをキャンピングカー専門店が挙って作り始めた結果、自動車業界ではブームと呼ばれるまでに流行り始めました。
軽自動車は普段の買い物にも使い勝手が良いだけでなく、燃費もよく経済的。日帰り温泉に入って、食事は外で済ませ、車内では寝るだけといったスタイルであれば、宿泊費を浮かせながら長期間に渡ってクルマで旅を続けられるため、日本一周の夢を現実的なものへと近づけてくれます。もちろん、クルマで乗り入れられるキャンプ場もたくさんあるので、本当にキャンプをする人にも便利ですが、アウトドアではなく「車中泊」だけが目的の人からも人気を集めているのだそうです。
キャンピングカーはこんな時にも役立つ
キャンピングカーは万が一の災害時にもその威力を発揮します。もし避難所がいっぱいで、自宅も倒壊し、寝る場所が無いとなると、人は自動車の車内で寝ることを試みますが、クルマのシートを倒しただけでは寝心地は悪く、長時間の睡眠には耐えられません。しかし、フラットなベッドになり、普段と同じような体勢で就寝できるキャンピングカーがあれば、避難中の睡眠ストレスを軽くすることもできます。
また、最近ではペットと泊まれる施設が増えたとはいえ、宿泊代が高かったり、他の宿泊客に気を遣ったりする場面もあります。キャンピングカーであれば、ペットといつでも一緒に移動ができ、泊まる場所も選びません。旅行の度にペットホテルに預けて寂しい思いをさせる必要もなくなります。
キャンピングカーは価格、サイズ、バリエーションなど、さまざまな点で「ハードルが下がった」と言える時代になりました。次に買い替えるクルマの選択肢として、キャンパーを考えてみてはいかがでしょう？
