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2019.10.28

天皇皇后両陛下のパレードで大注目!「センチュリー」とはどんなクルマ?

トヨタセンチュリー

今年は天皇陛下による「即位礼正殿の儀」と「祝賀御列の儀」のパレードが行われますね。そこで天皇皇后両陛下がお乗りになるのが、トヨタ「センチュリー」を改造したオープンカーです。今回はこのセンチュリーがどんなクルマなのかをご紹介します。

国内で作られる唯一の「ショーファーカー」

ショーファーとは「自家用車の運転手」「おかかえの運転手」という意味があり、ショーファーカーとは「運転手付きで乗るクルマ」のことを意味します。センチュリーは現在、国内で製造される唯一のショーファーカーで、企業のオーナーや政財界の要人、そして日本の象徴である天皇皇后両陛下まで、世界中のVIPを乗せるために設えられた装備が盛りだくさんです。生産ラインのほとんどの工程では「クラフトマン」と呼ばれる職人さんたちが部品の組み上げを行い、一台ずつ「手作り」と言っても良いくらいの品質を誇るクルマです。フロントグリルのセンターにある「鳳凰」のエンブレムは、工匠によって一ヶ月半をかけて金型を手彫りして作られたもの。私も20年ほど前に、静岡県の東富士にあるセンチュリー専用の工場ラインを見学したことがありますが、一般的な機械によるベルトコンベアー式と違い、一つ一つの工程が職人さんの手によって完成されていく様子を見て、クルマというよりも超高級な伝統工芸品を作っているという印象を受けました。

どのクルマよりも「塗装」が美しいセンチュリー

センチュリーは2018年に三代目となるモデルが登場しました。初代、先代に引き続き、他のどのクルマよりも高い技術を誇るのがその「塗装」です。新型センチュリーの塗装を担当する匠たちは、生産が開始される前に石川県の輪島塗の工房を訪ね、日本伝統工芸である漆塗りの技術を学んだのだとか。センチュリーの塗装は7層にも及ぶ艶やかな鏡面仕上げ。クルマの塗装面に自分の姿がまるで鏡のように映し出されれば、後席に乗るVIPが自然に身だしなみをチェックできるから、という、作り手の心遣いだそうです。確かに、センチュリーのボディを覗き込むと、本格的な化粧直しもバッチリできるのではないかと思えるほど、細かい部分までしっかりと映し出してくれます。

そんな職人技とも言える塗装の呼び名には漢字も使われています。エターナルブラック(黒)には「神威(かむい)」、シリーンブルーマイカ(紺)には「摩周(ましゅう)」、ブラッキッシュレッドマイカ(濃赤)には「飛鳥(あすか)」、そしてレイディエントシルバーメタリック(銀)には「精華(せいか)」という、どれも格調高い、日本語の名前が付けられています。ちなみに私は、先代センチュリーのグレーに付けられた「瑞雲(ずいうん)」というカラーネームも気に入っておりました。

まさに「匠の技のデパート」とも言えるセンチュリーのメーカー希望小売価格は、税込み1960万円(新型車発表時)。そのオープンカーに、来月のパレードで天皇皇后両陛下がお乗りになります。そのお姿を拝見する際に、お乗りになる自動車のこんな豆知識があれば、感動も少しだけアップする……かもしれません。

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