SERVICE & INFO.
home

2020.01.05

雪が降る地域で乗るクルマ、FF(前輪駆動)でも大丈夫?

雪道の車

雪国で使うクルマ=4WD(四輪駆動車)と思われがちですが、4WD車は性能が高い分、価格も高くなりがちですし、車両が重たいため燃費も悪くなります。雪国で使うクルマは、二輪駆動ではいけないのでしょうか?

二輪駆動車のFF(前輪駆動)とFR(後輪駆動)とは?

世界中で販売されているクルマは大きく「二輪駆動」か「四輪駆動」に分かれます。現在、日本で売られている乗用車の多くは二輪駆動で、さらにその中でもFF(前輪駆動)が多くを占めています。

FF(前輪駆動)は、エンジンのパワーを前のタイヤに伝えて走る方式で、室内を広く設計できるのが最大のメリット。そのため、コンパクトカーやハイブリッドカーなど、最近主流となっているタイプのクルマは、ほとんどがこのFFを採用しています。もう一つの方式FR(後輪駆動)は、高級車やスポーツカーに採用されている方式です。後輪にエンジンパワーが伝わり、前のタイヤは舵を取っているだけで、ハンドルの切れが良く、加速感も良いことから、今でもスポーツタイプのクルマには採用されていますが、最近ではすっかり少なくなってしまいました。

二輪駆動車なら、FFとFRどちらが雪道に強いのか?

世の中に出回っているクルマのうち、圧倒的に雪道走行に強いのは4WD(四輪駆動車)です。タイヤ4つにエンジンパワーがしっかりと伝わっているので、タイヤが空転しにくく、クルマをまっすぐ安定させて走らせることができます。雪道だけでなく、舗装されていない道路や、急な坂道などでは、どのタイヤにどのくらい駆動力が必要かを、クルマに搭載されたコンピューターが感知し、エンジンのパワーを最適に振り分けます。車種によっては雪道モードや砂モードなどがあり、雪や砂の上でも難なく走ることができます。

FFやFRといった二輪駆動は、凍った路面や新雪の走行は4WDに比べて性能的に劣ります。しかし、同じ二輪駆動でもFFの方がFRより雪道には強いと言われています。滑りやすい路面でリヤカーを引くのを想像してみてください。前から引っ張って進むのがFF、後ろから押して進むのがFRと考えると、前のタイヤが引っ張るFFの方が、車両を安定させて前へと進むことができるからです。年に何度かドカ雪が降っても、FF車でスタッドレスタイヤを履いていれば、よほど急な傾斜の坂道でない限りは走ることができます。除雪や圧雪されていない道路を走ることが多い、または豪雪地域に住んでいない限り、日本ではFF車で十分だと私は考えます。

私の住んでいる米国マサチューセッツ州も、11月から4月まで毎週のように雪が降りますが、周りの約半分ほどの人がFF車で冬を乗り切っています。価格が高く、二輪駆動に比べて燃費も悪い4WDを買うよりは、スタッドレスタイヤを用意する方がコスパの良さを期待できますよ。

関連ブログ記事

SERVICE & INFO.
Copyright © 2015 Sanikleen Corporation all right reserved.

お電話

オートリースのお問い合わせ・資料請求
smp-menu