クルマを新しく手に入れようとするときに、あなたは何を基準に選びますか？ 男性が性能やデザインなど、総合的にクルマを評価してから選ぶのに対して、女性は「直感」を大切に選ぶ人が多いと感じます。そのインスピレーションを信じて選んだクルマが、結局は最高のパートナーになるからです。
「顔」と「お尻」をじっくり見つめてみる
私は仕事柄、よく女性から「クルマって何を基準に選んで良いか分からない」と相談されることがありますが、最終的には「自分の好みかどうか」で選ぶべきだと伝えています。もちろん、何人乗りか、排気量が何ccか、燃費がどうか、サイズが自宅のガレージに入るかなど、最低限知っておくべき情報はありますが、女性の場合はエンジンの大きささえ知らずに乗っている人も多いので、説明するだけ無駄だったりすることもよくあります。
では、何を基準に選べば良いかといえば、まずは「そのクルマのデザインが好きかどうか」です。前からクルマの顔の形を見つめてみて、次にリヤ（お尻）のデザインもじっくり見て「うん、これは私好みだ」と思えば、そのクルマはあなたにとって合格点。クルマは「斜め45°前方」から撮影した写真が一番格好良く、全体的なデザインが分かりやすいと言われるため、雑誌やウェブメディアに掲載される画像はその角度から撮影されたものがほとんどです。実際にクルマを見ることができない段階であれば、画像で判断しても良いでしょう。画像を見た時点で「好きじゃない」と思えば、実際に会ったとしても心がときめくことは無いはず。
ただし、画像と実車では、だいぶ印象が違うこともあります。直感的に好きだと思うクルマがあれば、必ず現物をその目で確かめるのをオススメします。特に、信号待ちで停まった他人からは後ろも見られていますので、自分の好きな「お尻」のデザインかを眺めてみるのも重要なポイントです。
運転してみれば一目瞭然！必ず試乗をしてみる
デザインが好みのクルマが見つかったら、必ず試乗をしてみましょう。発進するときにアクセルを踏んだ感覚、道路に出てハンドルを切った感覚、信号待ちで停止するときのブレーキの感覚など、そこに違和感が無いことを確かめていきます。クルマのサイズが大きすぎて運転が怖いと感じる、スイッチ類の使い方の説明を受けたのになぜか操作がし難いなど、自分にとって「不自然なこと」が起こらないかを見きわめるのが試乗です。
そのクルマが好きか嫌いかは、運転してみるとすぐに体が反応するものです。女性の場合、他にも比較検討しているクルマがあるにも関わらず、たった一台試乗しただけで「これにします！」と即決してしまう人も少なくありません。それは最初のインスピレーションが、試乗することで「確信」に変わるから。何台も試乗しても、最終的には一番初めに良いと感じたクルマに決める人が多いのも、最初の一台以外は比較して納得するための材料でしかないからです。
長く付き合えるクルマは「顔」と「運転感覚」の好みを優先して選んでほぼ間違いはありません。男性を顔だけで選ぶのはあまりオススメしませんが、顔だけで選んでも裏切られることが少ないのがクルマだと思います。あまり考えすぎても運命の一台には出会えません。あなたの「ときめき」を大切に選んでみてください。
