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2020.09.23

日米の「車検」はこんなに違います!

車検場

クルマを維持する費用として誰もが気になるのが「車検代」かもしれません。日本であれば初回は新車登録から3年、その後は2年おきにやってくる痛い出費ですが、アメリカではだいぶ費用と検査内容が違います。今回はアメリカと日本の車検システムの違いについてご紹介します。

クルマを購入してから受ける「ステートインスペクション」

日本では車検の他にも12ヶ月点検、24ヶ月点検など、クルマの検査を受ける機会が多くあり、何日も預ける必要があります。特に車検の場合は、数日間に渡って検査を受けることもあり、代車を用意されることもありますよね。費用を抑えたい、自分でやってしまいたいと言う人はユーザー車検という手もありますが、多くの人が購入した販売店などに持ち込んで車検を受けているはずです。

アメリカではまず、クルマを購入すると販売店は検査をしません。自分でガソリンスタンドなどにクルマを持ち込み「ステートインスペクション(州の検査)」と呼ばれる検査を購入日から一週間以内に受けます。私の住むマサチューセッツ州の場合、費用は35ドル(約3700円)で、かかる時間は約20分から30分。オイル交換をするような感覚で気軽に受けることができます。検査内容は、排気ガスが基準値を満たしているかと、安全性が規定をクリアしているかどうかのみ。チェックが済んだら証明書を発行してもらい、フロントガラスに有効期限のシールを貼ってもらって終了です。

その後は「1年おき」に自己責任で受ける

日本の場合、初回の車検は初年度登録から3年後で、その後は2年おきに受ける義務がありますが、アメリカの場合、ステートインスペクションは1年おきに受ける義務があります。しかも、それは州によって異なり、この「車検制度」を受ける必要が無い州もあります。他州の友人に話したところ「マサチューセッツはまだインスペクションが必要なの?」と驚かれたこともあるので、とっくにこの制度を廃止している州もあるようです。

さすがは自己責任の国アメリカなので、こういったクルマのメンテナンスに関してディーラーからお知らせのダイレクトメールが送られてきたり、点検の時期ですよ、と電話が来ることもあまりありません。クルマの点検の時期を自分で把握し、販売店に電話をしてオイル交換や定期的な点検をしてもらうのがアメリカ流です。

日本の場合、多少のお金はかかりますが、お知らせも来るし、丁寧に検査をしてくれて、代車まで貸してくれて、ディーラーに行ったら飲み物も出てきます。やはりクルマという高いお買い物をしたお客様への対応はとっても丁寧ですし、そんなおもてなしを受けると気持ちまでリッチな気分になれますよね。しかし、あくまでも事務的でササっと済まされるのがアメリカのディーラー。車検を受けるガソリンスタンドも「あ、そこにクルマ置いといて。終わったら適当に取りに来てね〜」くらいの感覚です。

国民性の違いもありますが、アメリカはもう少し高くても丁寧にやってくれないかな、とも思いますし、日本の車検代はやっぱり高いな、とも思います。他にも税金など、クルマに関する維持費が比較的高いのが日本。もう少し安くなってくれると、クルマを持ちたいと思う人も増えるとは思うのですが……。

 

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