SERVICE & INFO.
home

2020.11.02

輸入車で日本人女性が「シートを一番前」にしなければいけない理由

輸入車と女性

クルマ、特に輸入車の運転席で、シートを一番前まで動かさないとアクセルやブレーキに足が届かないという女性がいると思います。でも、実は足が短いのではなく、こんな理由があることをご紹介します。

あれ? シートを一番前にしないとペダルに足が届かない!

先日、私はアメリカでクルマを買い換えました。日産の海外向けブランドINFINITI(インフィニティ)のコンパクトSUV「QX 30」です。メルセデスベンツの「GLA」とベースは同じで、ドイツ車っぽくタイトでキュッと締まった乗り心地が特長。大きなクルマが多く走っているアメリカでも、コンパクトなサイズでどんな狭いスペースでも難なく縦列駐車ができ、ピタッと収まるところが気に入っています。

しかし、運転席のシートを一番前まで動かさないとアクセルやブレーキに足が届きません。特に自分のことを今までの人生で「足が長い」と思ったことは一度も無く、クルマもトラック並みに大きいわけでもないのですが、身長158cmの私がどう頑張ってもシートを最前にしないとペダルには届きません。「オバちゃんはシートを一番前にしがち」と、どこか他人ごとに思ってきた私も、とうとうオバちゃんの仲間入りか……とせつなくなりました。

ベースはドイツ車なので「ドイツ人を始め、ヨーロッパ人はみんな足が長いのかな?」とも考えましたが、アメリカには様々な人種がいますし、ヨーロッパ系の人が全員、特別に背が高くて足が長いとは思えません。車体はとてもコンパクトで、私よりも身長が低い女性が乗ることも想定しているクルマなのになぜだろう? と思った私は、このクルマのデザイン全般を担当した人を知っていたので、シートについて話を聞いてみました。

欧米の女性は「足」ではなく○○に厚みがあるだけだった

「シートを一番前にしないとアクセルペダルに足が届かないのですが、これって私の足が短いということでしょうか?」と聞いてみると、それは違うとの回答。「足が短いのではなくて、きっとリョウコさんのお尻が薄いんですよ(笑)」という答えが返ってきました。

確かに、アメリカ人やヨーロッパ人と比較すると、圧倒的にお尻が薄いのがアジア人。特に日本人の体型は「Thin(薄い)」と表現されることが多く、そんな私たちから見ると、アメリカの女性たちの体型は「何か詰め物でも入っているのですか?」と言いたくなるようなボリューミーなお尻をしています。足の長さが同じであったとしても、お尻の厚みだけで軽く20cm近くは差が生まれてしまいそう……。それによって、シートを合わせる位置が変わってしまうのです。

だから、欧米でも販売されているクルマの場合、男女ともにお尻の厚みを考慮してシートのポジションが設計されているので、お尻の薄い日本人はどうしてもシートを前にしないとペダルに足が届かないそうです。輸入車に試乗してみると、いつもよりも位置が前のような気がしてしまいますが、決して足が短いからというワケではないのです。

これから輸入車を考えている人でお尻が薄い人は、そんなポイントにもお気をつけください。そう聞いてからは「日本人は足が短いのではなく、お尻が薄いだけ」と、いろいろな人にアピールするようになってしまいました。欧米人のような、肉付きが良くてキュッと上がったお尻にも憧れますが、今から手に入れるのは無理な気がします。

関連ブログ記事

SERVICE & INFO.
Copyright © 2015 Sanikleen Corporation all right reserved.

お電話

オートリースのお問い合わせ・資料請求
smp-menu