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2020.12.22

「2030年にガソリン車の販売停止」で私たちのカーライフはどうなる?

電気自動車

先日、東京都が「2030年半ばまでに、ガソリン車の販売を終了させる」という方針を打ち出しました。2020年代はクルマの大変革がやってくる時代になるはずですが、私たちのカーライフはどのように変わるのでしょう?

国は「2035年まで」東京都は「2030年まで」に販売終了が目標

世界中がどんどんガソリン車の削減を目標として打ち出す中で、日本も「国」と「東京都」がガソリン車の販売終了の目標を発表しました。国は2035年までですが、東京都はそれより5年早い2030年を設定しています。

「え!ガソリンで走るクルマが2030年にはなくなっちゃうの?」と驚いた人もいるかもしれませんが、決してそうではありません。ガソリン車のすべてをなくすとしたら、電気自動車(EV)や燃料電池車、水素カーあたりしか自動車メーカーは生産できなくなってしまいます。

今回の「ガソリン車」には、電気とガソリンで走るハイブリッドカー(HV)は含まれていません。2030年代も、HVは私たち自動車ユーザーの大きな選択肢として残るはずです。

しかし、日本では2030年からCAFE(corporate average fuel economy=企業別平均燃費基準)の導入が決定していて、新車での販売は25.4km/L以上の低燃費を実現しないと許されなくなります。こんな低燃費にするとしたら、当然ハイブリッドカーしか選択肢はなくなってしまうでしょう。

2030年代にガソリン車が街から消えていることはきっとありませんが、基準に満たない新車はどんどんなくなっていくのは現実でしょう。かつて石原都知事がディーゼル車に厳しい基準値を設けて「脱ディーゼル車」を打ち出したときのように、国、そして東京都は新たに「脱ガソリン車」へ向けて動き出しているのです。

世界の基準で見ると、日本や東京はやや遅れている?

ヨーロッパの各国は、ガソリン・ディーゼル車を2030年までに販売禁止を目標にしています。ノルウェーは2025年までに禁止、イギリスはHVさえ2035年には販売禁止という目標を掲げます。

アメリカはカリフォルニア州がガソリン・ディーゼル車を2035年までに販売禁止に、中国も2035年にはガソリン車を禁止してHVへシフトし、EVや燃料電池車、プラグインハイブリッドカーなどの電気自動車系の車種が全販売の50%になる目標を掲げています。

世界的な自動車先進国の多くが2035年にはガソリン車販売禁止を大前提に動き出しているので、自動車を作り世界へ輸出する日本も、基準を設けないわけにはいきません。

しかし、クルマを使う私たちがいきなり、次に乗るクルマを電気自動車にしなければいけないこともありません。とはいえ、15年後くらいからはその数が減り、私たちの孫世代には「昔、クルマはガソリンで動いていたんだよ」と言ったら、きっと驚かれるようになるのかもしれません。

ガソリンエンジンの音や振動がノスタルジーになってしまう前に、もう少しだけ「内燃機関」が付いたクルマを楽しんでも良いのでは?と私は思っています。

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