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2021.02.10

アメリカの道路でガス欠!その時、助けてくれたのは・・

路上の故障車

アメリカ生活も3年目に入り、大きなクルマのトラブルはなく過ごしてきたのですが、先日とうとう道路のド真ん中でクルマが動かなくなる事態に遭遇してしまいました。そこで助けてくれたのは「アメリカらしい」ある職業の人だったのです。

まさかのガス欠!しかも片側2車線の広い道路で!

その日、たまたま私のクルマを運転していたのは夫でした。朝から燃料計の給油ランプが点灯していたのは知っていたそうですが、運転中にずっと考え事をしていて、ガソリンスタンドに立ち寄ることを忘れていたようです。

助手席に座っている私からは燃料計はまったく見えません。大きな交差点の赤信号で停まり、発進しようと夫がアクセルを踏んだところ、するするっとエンジンが停まってしまい、いくらかけなおしてもかかりません。間違いなくガス欠です。

「ちょっとー! なにやってんのよっ! 燃料計見てなかったの!!」と、周辺を歩く人に聞こえるくらいの大きな声で思いっきり夫を罵倒しましたが、私がいくら叫んだところでガス欠が解決するわけではありません。しかも日本語なので歩行者も「あの奥さん、何か怒っている?」くらいしかわからないようでした。すぐにハザードランプを点灯させ、後続車が一度いなくなったところでギアをN(ニュートラル)に入れ、夫がクルマを降りて後ろから押し、私がハンドルを切りながら路肩へ寄せました。

私たちは娘を習い事の体育館まで迎えに行く途中だったので、まずはそのコーチに連絡して娘に待つように伝えてもらいました。その後、夫はロードサービスへ連絡し、私はウーバーを呼んで娘を迎えに行くことにしたのですが・・

そこに現れたウーバーの運転手さんの「神対応」に感動することになるのです。

現れたウーバーの運転手さんが連れて行ってくれたのは・・

ウーバー(Uber)はデリバリーだけでなく、アメリカではライドシェサービスとしてタクシーのようにも使われています。運転手さんに「実は、娘を迎えに行く途中でクルマがガス欠してしまった。ロードサービスが到着するまであと75分かかる」と伝えたところ、こう言われたのです。

「それなら君たちをまずガソリンスタンドへ連れて行くよ。タンクを買って、それにガソリンを入れてもらえばいい。そうしたらまたここへ乗せて戻ってきてあげる」

日本ではお客さんが持参した容器ではガソリンを売ってくれませんので「それって大丈夫なの?」と聞くと「もちろん!」という答えが返ってきました。アメリカでは緊急事態に自分でガソリンを買って給油ができる1ガロンタンクがガソリンスタンドやコンビニで売られていて、きちんと給油ノズルまで付いています。もう3年近くアメリカに住んでいるのに、まったく知りませんでした。

ガソリンスタンドへ向かってくれて、タンクに入ったガソリンをゲットした私たちを、またクルマまで乗せていってくれた運転手さん。無事にその場で給油ができ、エンジンがかかりました。そこまではものの10分から15分の出来事。ロードサービスはキャンセルし、お礼を伝え、感謝の気持ちとしてチップを受け取ってほしいと現金を差し出したら・・

「いやいや、人として当然のことをしただけだから、これは受け取れないです」

そう言って、ウーバーの運転手さんは頑なに拒否されるではないですか! 仕方がないので、始めに設定した目的地までの利用料金に加えて最高額のチップをアプリでお支払いし、何度もお礼を言ってお別れしたのでした。給油ランプに気づいていなかった夫をこっぴどく罵ってやろうとイライラしていたのですが、運転手さんの親切な心に触れ、そんな気持ちもすっかり失せてしまったのです。

こうして事なきを得ましたが、私たちが事故もなく、思いもよらない人に助けられたのは、幸運だっただけだと思います。皆さんは、くれぐれもガス欠にはご注意ください。もしやってしまったら、まずは後続車へ知らせるハザードランプと、周囲の安全の確認だけは絶対にお忘れなく。

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