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2021.05.17

ガソリンと軽油、間違えて給油したらどうすればいい?

セルフスタンド

ガソリン車に軽油、ディーゼル車にガソリンを給油してしまう人がいます。私の住むアメリカでもそういった誤給油防止の対策はありますが、まだまだ間違えてしまう人がいるようです。「誤給油」の原因と、やってしまったときの「対処法」についてしっかり考えておきませんか?

なぜ、ガソリンと軽油を間違えてしまうのか?

先日、アメリカで近所に住む知り合いが、ガソリン車に軽油を間違えて給油してしまうことがありました。

アメリカでは軽油のノズルはガソリンのノズルよりも太く、基本的にはガソリン車の給油口に軽油のノズルは挿入できません。「あれ、ノズルが入らない、おかしいな?」と思ったけれど、その人はなんとノズルを差し込まずに少量ずつの軽油をチョロチョロと給油し、4ガロン(12リッター以上)入れたところで「あれ?もしかして軽油を入れている?」と気づいたそうです。

そもそも誤給油を防ぐためにノズル径はわざわざ違う太さになっているのに、勝手な思い込みで普段はやらないような方法で給油してしまったのだとか。しかも、そのままクルマを走らせてディーラーに持って行ったら「レッカーで来い!」と叱られたのだそうです。

インターネットで「誤給油をした理由」を検索してみると、「自分のクルマではなかったから」「うっかり」などの理由が多いのですが「軽自動車は軽油で走ると思っていた」「バンだから軽油だと思い込んでいた」など、間違った思い込みによるものもあります。

また、最近ではガラガラと独特のエンジン音が響くディーゼル車が少なくなり、ガソリン車と変わらないほど静かなクルマが増えているので、誤給油の原因の一つになっているとも考えられます。私も、レンタカーをして「間違いなくガソリン車」と思えるほどの加速性と静かさだったので、給油しようと給油口を開けて初めて「DIESEL」の表示を見つけ、ビックリしたこともあります。

日本のガソリンスタンドの場合は「レギュラーは赤」「ハイオクは黄色」「軽油は緑」のように、給油ノズルが色分けされていて、誤給油を防ぐ対策が取られています。アメリカでも給油ボタンやパネルが色分けされ、軽油のノズルはガソリンとは離れて設置されているにも関わらず、誤給油は発生してしまうのです。

もし、誤給油をしてしまったらどうすればいい?

JAFのホームページによると、誤給油をしてエンジンをかけ、走行してしまった場合、

「ガソリン車に軽油を入れると、排気ガスが黒くなる」「ディーゼル車にガソリンを入れると、排気ガスが白くなる」とあり、走行を続けてしまうと「どちらにしてもエンジンは停止してしまいます」と書かれています。

誤給油をやってしまった知り合いがディーラーでまず「レッカーで来い!」と叱られたのは「エンジンをかけてはいけなかったから」です。間違えて給油した燃料がエンジンまで達してしまうと、最終的にはエンジンが壊れてしまいます。燃料の噴射ポンプなどのパーツを交換しなくてはいけなくなり、だいぶ大掛かりな修理になります。

そのため、誤給油に気づいたら、まずは絶対にエンジンはかけてはいけないのです。気づいた時点でガソリンスタンドのスタッフに報告し、燃料を抜くなど、適切な対応をしてもらうようにしてください。

それでも、気付かずに走ってしまってエンジンが停止してしまったら、安全を確認して速やかにレスキューを呼びましょう。突然エンジンが動かなくなる理由にはガス欠もありますが「誤給油」も原因としては十分に考えられます。

クルマを替えたとき、レンタカーを使うときなど、誰でも誤給油をやってしまう可能性は十分にあります。間違えたことがわかったら、落ち着いて、自分では絶対にクルマを動かさないようにする、と覚えておきましょう。

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