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2021.07.14

クルマの「情報開示音」に注目してみませんか?

オートマギア

オートマチックギアをR(リバース)に入れたり、ウィンカーを点灯させると車内で鳴る音を「情報開示音」と呼びます。自動車メーカーが独自に開発している音ですが、最近あるメーカーがゲーム会社とコラボしてその音を作りました。クルマの高級感やイメージを左右するのはどんなサウンドなのでしょう?

クルマがそれぞれ違う音色を持つ「情報開示音」

ウィンカーを点けるときに鳴る「カチカチ」や、リバース(R)レンジに入れたときの「ピーピー」という音、ライトの消し忘れの「ピー」や、キーの抜き忘れの「ピッピッ」という音。これらはすべて自動車用語としては「情報開示音」と呼ばれ、自動車メーカーが車種によって独自に開発しています。

ウィンカーが点灯していることや、リバースレンジにギアが入っていることをしっかり運転する人が認識できないと、場合によっては危険につながることもあります。そのため、この音は「人間が瞬時に理解できること」が求められるので「ピー」や「カチカチ」といった、ただの無機質な警告音になりがちです。「これなんの音?」とよくわからない音が鳴っても、人は注意を向けることができません。

しかし、私が今までに所有したクルマで、乗せる人がみんな「この音がかわいい!」と褒めてくれた情報開示音が一つだけありました。MINIというモデルで、Rレンジに入れたときの「ピンポンピンポン」という音です。子供にはまるでロボットが話す電子音のように聞こえるようで、幼稚園児だった娘や、その友達を乗せると「もう一回聞かせて!」とリクエストされるほどでした。

この「情報開示音」は、そのクルマのコンセプトやイメージを決める一つの要素なのかもしれないと思い、それからはクルマを選ぶときに「音」にも注目するようになりました。聴き比べてみると、確かにメーカーや車種によってその鳴り方はぜんぜん違います。

そして最近、ある自動車メーカーが、ゲームメーカーとコラボして新たな情報開示音を開発したというニュースを見つけました。

日産自動車がゲーム大手「バンダイナムコ」と開発した音とは?

最近、日産自動車がこの情報開示音の開発でコラボしたのが、ゲーム会社大手のバンダイナムコです。日産は「クルマの声により個性や特徴を持たせること」を目的とし、バンダイナムコは「運転操作や危険予知など、機能として知らせる音をクルマの世界観に合わせて作った」とのこと。

バンダイナムコのサウンドディレクターが担当した日産車の情報開示音は、従来の無機質なブザーのような音とは違い、音楽的な表現によって乗る人の安全や安心を預かれるサウンドデザインとしたそうです。

日産自動車が公開している動画を観てみると、ゲーム会社が作った音として想像していた「ゲーム音」ではなく、「クルマが人間に知らせる音」としてはユニークで、ハッと心ひかれる音でした。とても耳触りの良い「ポーン」というサウンドは、オーディオスピーカーとは別に設置されたダッシュボードの専用スピーカーから発せられ、「シートベルトを締め忘れているよ!」という警告音として認識できるのに「いつまでも聞いていられるような心地よさ」も感じられます。

車内での「音」を聞いただけで、そのクルマに乗ってみたくなるような感覚は初めてでした。日産は今後、新型「ノート」をはじめ、米国や欧州向けのモデルから搭載していくそうです。

皆さんも、これからクルマを選ぶときの試乗では「情報開示音のチェック」もしてみてはいかがでしょう? 新たなクルマの魅力に出会えるかもしれません。

日産自動車株式会社の公式YouTubeチャンネルhttps://youtu.be/iexDkVvTGMM

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