「スキル」を何でも売り買いできるサイトやアプリが最近増えています。自動車業界でも「クルマのパーツ取り付け」や「洗車」「オイル交換」などを自宅まで出張して行ってくれる「スキル」を販売するフリマアプリがあります。自宅に来てくれる整備士さんは、どのように探すのでしょう？
カーナビやドラレコの取り付けを「出張で」やってくれる人を探せる
自動車ウェブメディアのCarviewが運営している「Pitte」は、クルマのパーツ取り付けなどのサービスを出張でできる人が、その「スキル（技術）」を販売しているサイトです。
現役の自動車整備士さんはもちろん、ディーラーやカー用品店で整備士として勤務した経験がある人などが、自分で価格を設定して「出張でのクルマに関わるサービス」を販売しています。具体的にはカーナビやドライブレコーダーの取り付け、エンジンオイル、ランプやレンズ類、バッテリーなどの交換、洗車などが出品されています。
出品者の出張できるエリアは限られますので、まずは住む地域で検索し、希望するサービスを出品している人から購入し、日にちや時間などをメッセージのやりとりをして決定できます。
ネットで購入したパーツでも取り付けOK
「Pitte」のような自動車整備のスキル販売サイトが便利なのは「ネットでクルマのパーツを購入したけれども、自分では装着や取り付けができない」という人でも、ディーラーやカー用品店よりも安い工賃で取り付けてくれる人が探せるからです。
ネットオークションなどで、パーツそのものは安く手に入れられても、ディーラーやカー用品店では基本的に持ち込んだ商品は取り付けてくれません。もし対応してくれたとしても、そのお店で買った商品の取り付けよりも高額な工賃を請求されます。ドライブレコーダーを取り付けたくても、工賃が高くてためらっている人は、こういったスキル販売サイトを利用して「取り付けだけをしてくれる人」を探し、工賃だけをお支払いすれば良いのです。出品者はディーラーよりも比較的お安めの工賃で出品している人がほとんどです。
きちんと自動車整備士や自動車検査員の資格を持っている人を探せるのも便利ではありますが、こういったスキル販売サイトを使えば、ディーラーやカー用品店まで足を運ぶのが困難な人でも、自宅に出張で取り付けサービスに来てもらえます。信頼できる人を見つけることができれば、お得意さんになることもできます。
ちなみに私の住むアメリカでは、冷蔵庫や洗濯機などの家電を購入すると、販売店のスタッフではなく「取り付けを専門にやってくれる技術屋さん」を自分たちで探し、工事をしてもらってから直接その人へ工賃を支払うスタイルが多いのです。電気工事ができる人や配管工をネットで探したり、知り合いから紹介してもらうのだそうです。
日本でも今後は「取り付けや作業だけをしてくれる人」をネットやアプリで個人的に契約するのも増えていくかもしれません。カーナビやドラレコをお安い値段で付けたい人にはもちろん、自動車整備士の経験があり、自分の「スキル」を誰かの役に立てたい人や、お金にしたい人にも有り難いサービスなのだと思います。
