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2021.11.05

クルマ選びで「サスティナビリティ」を重視しますか?

EV車

「SDGs(持続可能な開発目標)」が世界的に注目され始め、私たちの身の回りにある商品も「サスティナブル」であることが消費者にとって重要なポイントになってきました。サスティナビリティーは、メーカーのクルマ作りや私たちのクルマ選びにはどのような影響を与えるのでしょう?

CO2の排出量を減らすだけが自動車の「サスティナビリティー」ではない?

「サスティナブル」(持続可能)であることは、今や世界中の消費者が「商品を選ぶ基準」として考え始めていて、アメリカではZ世代やミレニアルズのような90年代、00年代生まれの若い世代も「環境に優しい商品か?」「ビジネスとして継続可能か?」という点を重視しています。もちろん、自動車についても「CO2の排出量を削減できているか?」「自然環境を破壊していないか?」「温暖化防止に貢献できるか?」といったことが商品を選ぶポイントになってきています。

最近ではとくに、アメリカでは「動物性の食品を摂ることは、環境破壊につながる」というポリシーから、ヴィーガンやベジタリアンになる人も年々増えていて、肉に代わる「代替肉」がどこでも売られています。そういった考えを持つ人たちは、いずれクルマを選ぶときにも「サスティナブルな商品であるか?」も重要視するようになるかもしれません。

ハイブリッドカーやEV(電気自動車)など、化石燃料であるガソリンを使わない自動車が普及すればするほど、排出するCO2が減り、温暖化防止にもつながります。しかし、自動車を生産するためには、プラスチックやレザーなど、環境に優しくないと言われている素材や部品も多く使われます。とくに、動物の革を使ったレザーシートは「動物福祉」に敏感なメーカーも減らすことを意識し始めているようです。

クルマのレザー(動物革)シートもいずれなくなる?

「サスティナブル」を意識するユーザーや、環境保護への意識の高まりを受けて、スウェーデンの自動車メーカーのボルボは、CO2の削減だけでなくサスティナビリティーのあらゆる分野への取り組みの一つとして、新たに登場する電動化モデルのすべてに本革(レザー)を使用しないことを発表しました。

動物福祉のための倫理的な立場から、今後はバイオベースやリサイクル素材といった代替品を使ったシートを採用するそうです。本物のレザーを使わなくても、まるで本革シートのような見た目と質感が実現できることから、ボルボの他にもリアルレザーを使わない自動車メーカーが増えていくのでは? とも考えられます。

そもそもSDGs(持続可能な開発目標)では、人間の活動による世界の温室効果ガスの排出量の14%は家畜が占めていると言われ、その理由から家畜(食肉)を食べないヴィーガンやベジタリアンも世界中で増えています。動物由来の製品や商品を使わないことも温室効果ガスの低減につながるのであれば、今後は「動物由来の素材を使っていないか?」もクルマ選びのポイントとなっていくかもしれません。

さらにボルボは、プラスチックやゴム、潤滑剤、接着剤など、クルマの製造に必要なケミカル類においても、家畜生産による副産物の使用を減らすことを目標としているそうです。自動車業界でも、ただCO2の排出量を減らすだけでなく「サスティナブルな素材で製造されたクルマかどうか?」も注目されていく可能性は十分にあります。

本革シートのクルマは動物の革を使っていると知ると、改めて「動物保護」や「環境への取り組み」を意識する人もいるのではないでしょうか。私は今後、自分が使うクルマは「どこから来た素材が使われているのか?」も考えて選ぶようにしたいと思います。

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