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2021.12.13

「高齢者マーク」対象年齢になったら付けますか?

高齢者マーク

高齢者ドライバーが運転していることを他車へ伝える「高齢者運転マーク」があります。街中に高齢のドライバーが増えている昨今、このマークを付けたクルマにはどのように対応するべきなのでしょうか。また、自分が対象年齢になったときに付けるかどうかも、今から考えておく必要がありそうです。

現在、義務化はされていない「高齢者運転マーク」

1997年に登場した高齢者運転マークは橙色と黄色の2色で「落ち葉」のような形をしていました。見た目が葉っぱのようなデザインであることから「枯れ葉マーク」とも言われ、とても不評だったため、2011年には現在の「四つ葉のクローバー」とシニアの「S」を組み合わせたデザイン」に変更されました。

デザインだけでも紆余曲折があった高齢者運転マークは、一度2008年に義務化されますが、ここでも批判が殺到し、翌年の2009年には以下のようなルールへと変更されました。

・75歳以上のドライバーは義務化ではなく努力義務

・加齢により体の機能が低下し車の運転に影響を及ぼす恐れのある70歳以上のドライバーは努力義務

このように現在では「表示義務」ではなく「努力義務」だけで、付けていない高齢者ドライバーには罰則はありません。しかし、高齢者マークを付けた普通乗用車に、幅寄せや割り込みをしたドライバーは、危険防止のためやむを得ない場合を除き5万円以下の罰金、反則金6,000円(普通車)、違反点数1点が科せられます(道路交通法第71条第5の4号等)。

70歳になったら「高齢者運転マーク」を付けますか?

このように、高齢者運転マークは「付ける義務」はありませんが、付けているクルマの安全な通行を妨げる行為をした側にはペナルティが科せられます。

私の住んでいるアメリカには、このような高齢者運転マークに相当するものがありません。しかし、流れに乗れない速度で走っていたり、ウィンカーを出さずに、突然減速して曲がっていったりと、こちらの予想を超えるような運転をしているドライバーは、よくよく見ると高齢者であることが多いです。どんな国でも、高齢ドライバーの身体機能や、運転技術の低下による事故は避けられないのかもしれません。

日本で高齢者運転マークを付けていれば、安全な運転を妨げる行為をしたドライバーに罰則があるだけでなく「高齢者だから体の機能も低下しているかもしれない」「予想しない動きをして、交通ルールを守れない可能性もあるかもしれない」と、周りのドライバーが気を遣ってくれるので、メリットが大きいと感じます。

しかし、アメリカ人の友人に「日本にはシニアドライバーマークがある」と言うと「それは素晴らしい!運転している人も周りのドライバーもハッピーだ!」という意見と「わざわざ高齢者だとアピールするなんて恥ずかしい!」という意見に分かれます。

いざ「高齢者運転マークを付ける側」の年齢になっても「まだそんなものは必要ない」という、元気ハツラツなシニアもたくさんいらっしゃるかもしれませんが、加齢による認知機能の低下は誰にでも起こる可能性があるものです。マークを付けていれば、周りのドライバーが「いつもより少しだけ車間距離をとって走行してくれた」ことで防げる事故もあるのですから、私は70歳を超えて運転を続けるなら、迷わずこのマークを付けようと思います。

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