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2022.02.09

高齢の親が乗るクルマ、あなたなら何を勧めますか?

車と高齢者

親世代が70歳を過ぎると「いつまでクルマを運転するか?」は、子世代にとっても重要な問題になってきます。地域のインフラや交通の利便性により、免許の返納がどうしても難しい場合には、親世代が乗り続けるクルマはどんな車種を選ぶと良いのでしょう?

安全装備の必要性は高齢者ほど上がる

昨年末に私の父親は75歳になり、いわゆる「後期高齢者」の仲間入りをしました。そこで、今後クルマの運転はどうするか? を親子で話し合ってみました。

両親が住むのはクルマがないと非常に不便な地域。免許の返納はこれから考えるにしても、次に購入するのはおそらく彼らにとって「人生最後のクルマ」になるはずです。

そこで「これからやってくる認知機能や体の衰えを考慮し、どのような車種が望ましいのか?」について、親世代と子世代の意見を照らし合わせてみることにしたのです。

まず、父は「自動ブレーキや踏み間違い防止機能など、高齢者に必要な安全装備は必要だ」という意見でしたので「安全技術はフル装備」のクルマを選択するようお願いしました。

続いて、乗せる人数や荷物を考えると、大人数が乗れる必要も、荷室にレジャー用品を積む必要もなく「高齢夫婦2人が乗れて、週に一度の食料品や生活用品の買い出しに使えればOK」という用途に絞り込みました。そうすると「今、所有しているクルマよりも、サイズも排気量もコンパクトな車種で良い」という結論に至ります。

年金暮らしで「クルマの維持費は減らしたい」という意見だったので、エンジンもダウンサイジングすれば、自動車税などの税金はもちろん、燃料費も大幅に抑えられます。普段の移動がクルマであれば、月に給油の頻度が1回減るだけでも、年間数万円の維持費が浮く計算になるからです。

しかし「安全装備がさらに充実したクルマ」「排気量とサイズを小さくする」までは納得してくれましたが、もっと維持費を抑えたり、いつか来る免許返納に備えるために私が提案した内容については、父は難色を示したのです。

親世代の「クルマについての常識」にも耳を傾ける

最近では、軽自動車でも安全装備は普通自動車並みになり、昔と比較したら比べ物にならないほど室内空間に余裕もあります。それほど遠出もせず、日常の買い物程度にしか使わず、しかも年金暮らしの両親にとって軽自動車は「必要にして十分」なパフォーマンスを発揮するクルマで、維持費もさらに抑えられます。

しかし「クルマはステイタス」という意識を持つ世代の父にとっては、黄色いナンバープレートはどうしても抵抗があるようで、どんなに「最近の軽自動車は安全で高級感もある」と説得しても「うーん、軽はどうも……」と、首を縦には振りません。

さらに「いつ免許を返納することになるかわからないから、カーシェアリングやサブスク(月額定額プラン)など、所有にこだわらなくても良いのでは?」という提案にも「クルマは買うものだ」「誰が使ったかわからないクルマに乗りたくない」と抵抗を示したので、ここも強く推すことはできませんでした。

いつでも安全なクルマに乗れて、維持費も最低限で、となると、軽自動車やシェアリング、サブスクリプションも選択肢に入ります。しかし親世代には「クルマは自分の地位を表現するツール」であり「自分名義で所有するもの」という意識を持つ人も多く、私の父親もその一人なのだと実感しました。そこで「普通乗用車で排気量は1000cc〜1300cc」「内装は高級感がある」「最新の安全装備が付いている」クルマを「購入する」という条件で「人生最後の一台選び」がスタートしました。

親の人生で最後になるかもしれない一台は、子の世代としても安全を最優先で「乗ってよかった」と思える車種を選んでほしいものです。だだし、70代の親世代と、30、40代の子世代はクルマに対する価値観も大きく違うこともあるので、ゆっくり、じっくり話し合ってみるのも大切だと感じます。皆さんも「自分なら親世代へどんなクルマを勧めるか」を考えてみてはいかがでしょう。

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