日本で一番売れているクルマは「軽自動車」です。なぜそんなに人気があるのか?それは、日本人特有の「痒いところに手が届く」作り方をしているからなのです。
外国人がビックリしちゃうクルマ
「こんなクルマ、ウチの国には無い!」軽自動車を見た外国人はだいたいこう言います。
軽自動車とは「排気量が660㏄以下、全長3.40m以下、全幅1.48m以下、全高2.00m以下、定員が4名以下、貨物積載量が350㎏以下」という、日本国内だけの規格で作られたクルマ。道路も駐車場も広くない日本での運転のしやすさはバツグンです。
「ハンドルを切りながらバックで車庫入れする、なんて絶対にできないし、そんなの教習所で習わない!」という外国人から見たら、「こんなところどうやって運転するの?」という狭い道路だらけの日本。なぜ軽自動車が売れるのかも納得してくれます。
しかも、最近では電動のスライドドアや後席用のTVモニターなどの高級装備も付いた軽自動車もたくさん。「下駄代わりサイズのクルマなのに、いたれりつくせりな機能がいっぱい!」と、軽自動車の「おもてなし精神」に、さらに外国人はビックリしちゃうのです。
「軽」ゆえのカン違いにはご注意を
軽自動車は「軽」と呼ぶ人も多く、そもそもは「小型」を意味するという説がありますが、その漢字のイメージからカン違いをする人もいます。
ガソリンスタンドの店員さんから聞いた話によると、ある日、軽自動車で燃料を入れに来た女性が「軽油満タンで」とおっしゃったそう。「お客さん、このクルマはガソリンですよ」と教えてあげると「えっ!軽って軽油で走るんじゃないの?」。その女性は、軽自動車とは「軽油で走る自動車」と思っていたそうです。
現在、日本で販売されている軽自動車のほとんどは「ガソリン車」です。セルフスタンドで間違えて軽油を入れてしまったらエンジンが壊れてしまいますので、もし周りにそう思っている人がいたら、そっと教えてあげましょうね。