クルマの“モデルチェンジ”ってなんのこと?
自動車ディーラーで「このクルマはモデルチェンジを予定しています」なんて聞いたこと がある方もいるかもしれません。この“モデルチェンジ”って、クルマを買うタイミング にいろいろと影響するのです。
すべてが新しくなるから“フルモデルチェンジ”
車名は同じでも、まったく別のクルマに生まれ変わるのが“フルモデルチェンジ”で、CM などでは「新型○○誕生!」と宣伝されます。よく聞く名前のクルマでも、フルモデルチ ェンジをすると、それまでのクルマとはデザインもガラリと変わり、エンジンや内装、ボ ディサイズはもちろん、お値段も変わります。
モデルチェンジ予定のクルマについては、ディーラーで 2 パターンの案内をされます。一 つ目は「モデルチェンジ後に買いませんか?」二つ目は「大きく値引きをするので、旧モ デルを買いませんか?」というケースです。モデルチェンジ前のクルマは、ディーラーも 在庫をかかえたくありません。新車で売れるうちに「叩き売り」してしまいたいので、安 く手に入るのがメリット。しかし、すぐに旧型モデルになってしまうというデメリットも。
“マイナーチェンジ”や“ランニングチェンジ”もあります
デザインやエンジンなどの基本的な部分は変わらないけど、ヘッドランプやフロントグリ ル、内装のデザインやシート表皮などが「ちょこっと」変わるチェンジを“マイナーチェ ンジ”と言います。新しい装備が追加されることも多く、新型で出たモデルで不評だった ポイントを改良しているので「新型ですぐ買うよりも、マイナーチェンジを待って買う方 が良い」と言われることも。
ランニングチェンジは「人気の無いボディカラーの設定が無くなる」など、一般の消費者 に気づかれず、メーカー側もとくにアピールせずに行われるチェンジのことで、初期不良 が改善されたりすることもあります。このように、新型モデルで登場してしばらく経つと、一つのモデルに対してさまざまな「改良」が行われていくのです。
「ピカピカの新型モデル」が良いか?「熟成されたモデル」が良いか?悩むところではあ りますが、もしお目当てのクルマがある人は、自動車屋さんに「近いうちにモデルチェン ジはないですか?」と尋ねてみても良いかも知れませんよ。