利用者がクルマを共同利用するカーシェアリング。一台をただ使い回すだけと思われがちですが、そこはさすが日本のサービス。「人」によるサービスは一切なく、ただクルマを使うだけなのに、そこには「おもてなし」の心が随所にありました。
予約もネットでカンタン。カード一枚あればいつでも利用OK
カーシェアリングサービスをじっくり体験してみようと、私は最近「タイムズカープラス」に入会しました。近所にステーション（シェアリングのクルマが置かれるスペース）があるからという理由だけですが、このタイムズのシェアリングサービスは想像以上に使いやすく、「ユーザーの心理を理解したおもてなし」に溢れていたのです。
入会はネットや店舗でもできますが、私はATMのような機械で申し込みのできる「無人機」
を利用しました。免許証を持参し、必要事項をタッチパネルで入力すれば、その場で利用カードを発行してくれます。あとはネットやアプリを使って、利用するステーション、乗りたいクルマ、利用時間帯を入力すれば予約完了。あとは利用時間になったらクルマへ行き、リヤウィンドウにある読み取り機にカードをかざせば、クルマの鍵がオープンになり、車内へと乗り込むことができます。グローブボックス内にある鍵を取り出し、利用開始です。
次にドライバーがするべき行動を全て音声案内してくれる
さて、発車したのは良いけれど、私が利用したのはスーパーの駐車場にあるステーション。駐車チケットがなければ出庫できません。どうするのかと思う前に「サンバイザーにある駐車カードを使って出庫してください」と音声案内が。他にも、高速道路のICを下りた瞬間「ETCカードの抜き忘れにご注意ください」、利用時間の終了が迫ってくると「利用終了時間が近づいています。ナビ画面から延長のお手続きができます」など、ドライバーの行動を先回りして案内をしてくれます。
ステーションにクルマを返却する時にも、返却方法は音声案内で教えてくれますし、利用が終了するとナビ画面には利用時間の合計や料金、最高速度まで表示してくれます。その内容は利用後すぐにメールでお知らせしてくれます。
トランクルームにはジュニアシートまで用意されていたので、娘も安心して利用することができました。しかも我が家のジュニアシートよりも最新式でキレイ。シェアリングのクルマを返して娘が一言。
「ウチの車より便利じゃない？いろんなこと教えてくれるし」
駐車券をどこへ入れたかすぐに忘れるし、ETCカードは抜き忘れるし、車内でアタフタしている私をいつも見ている娘。子どもは本当に使えるものを見分ける能力があると思いました。
