東京でも20㎝超の積雪を観測するなど、南岸低気圧が猛威を振るう今冬。異常な寒さはクルマのトラブルの原因にもなります。ウィンタースポーツで雪山に出かける人も多いこの季節、クルマも労わってあげましょう。
路上が真っ白!でも雪じゃない?
雪の多い地域では、路上に融雪剤と言われる物質が撒かれています。よく見ると白くて小さいコロコロとした物体なのですが、クルマの中から見れば雪と同じです。
除雪の後に路面が凍結するのを防ぐ融雪剤は、冬場に交通量の多いスキー場への道などにも大量に撒いてあります。多くは「塩化カルシウム」という、クルマにとって大敵の塩分が主成分ですので、クルマのボディに付着したまま放置すると、いろいろな不具合が……。ボディの塗装が傷んだり、塗装がされていない下回り部分はサビの原因になることもあります。
ジャッキアップしての下回り洗車はディーラーならすぐにできますが、素人がやるのは難しいものです。しかし、セルフ洗車機でも「下回り洗車」のオプションがあるので、お近くの洗車機をチェックしてみましょう。「スキーの後には下回り洗車」を合言葉にすれば、クルマの劣化を防げます。
凍ったフロントウィンドウに熱湯はNG?
「朝、出かけようとしたらフロントウィンドウが凍っている!」という事態、寒い地方の人なら経験がありますよね。しかし、東京で窓が凍るほどの寒さは滅多にありませんから、慣れないことに遭遇すると、パニックになってしまいます。
ガチガチに凍ったガラスは真っ白なので前方は見えません。危なくて発進できない!遅刻もできない!という切羽詰まった状況で「いいこと思いついた!熱湯をかければいい!」と、安易な行動に出たら大後悔します。