前回のコラムは“クルマの平均使用年数”のお話でしたが「では、みんなどれくらいの金額でクルマを買っているの？」という質問も来ました。そこで今回は、新車も中古車もひっくるめた“平均購入金額”のお話です。
意外とみんなお金持ち?平均購入金額は 170 万円台!
JAMA(日本自動車工業会)のデータによれば、自動車ユーザー全体の平均購入金額は、新 車、中古車を含めて 171.1 万円。100 万円以下の軽自動車や 1000 万円近い輸入高級車など、 すべての自家用車の購入金額の平均を計算すると、この金額となるようです。
世代別では若い年代ほど高いクルマを買っている?
世代別に平均購入金額を見てみると、39歳以下が192万円、40代が179万円、50代が173 万円、60 代が 166 万円。なんと、39 歳以下の若い世代の平均購入金額が高い!という結果 です。一方、60 代以上になるとクルマにかけるお金は削られ、倹約傾向になっていくようです。
昔は「いつかはクラウン」というキャッチコピーが流行し、定年まで勤めた退職金で高級 車を買うオジサマが多くいましたが、最近は「エコカー志向」や「自分のニーズに合った クルマ選び」が主流になってきたこともあり、シニア世代はコストパフォーマンスを重視 してクルマを購入するようになっているようです。たしかに、高齢になって大きな高級セダンを取り回すのだって、よく考えれば大変なことですから。
我が家のクルマは平均以上だの以下だのと、一喜一憂する必要はありませんが、2010 年代 の「クルマが一台買えちゃう」という基準は、170 万円が目安になるようです。 自動車市場には 5 万円の中古車から、何百万円もする高級車が出回っていますが、大切な のは「身の丈に合ったクルマ」を選ぶこと。支払いでは無理をすることなく、自分にとっ て一番魅力的なクルマを見つけてくださいね。
