中古車の賢い選び方（その１　新車or中古車 編）

世の中に流通しているクルマには「新車」と「中古車」があります。自分にはどちらが良いか迷っている人に、今回は２つの決定的な違いを解説します。

新車と中古車は「○○が選べるか」が大きな違い

新車=「新品」、中古車=「誰が使ったか分からないボロボロの中古品」と考えがちですが、 実はそうとも言えません。新車同然で中古車市場に出回るクルマもありますし、きちんと メンテナンスを受けて、シートや内装も丸ごとクリーニングされた「新車仕上げ」で店頭 に並んでいる物件もたくさん。では、中古車で唯一のデメリットは何か？と言えば「色や グレード、オプションの組み合わせが 100%希望どおりにはならない」ことです。

新車は洋服に例えると「フルオーダーメイド」です。カラー、グレード、オプション(ス ピーカー類、電動スライドドア、サンルーフなど、工場の生産段階でないと付けられない 大がかりな装備)を自由に選んで、自分だけの一台を注文できます。

一方、中古車は「既製品」に例えられます。色や装備は選べませんが、お店に並んでいる クルマで自分の希望通りの物件があれば、それがまさに運命の一台。まったく同じ仕様や 程度のクルマは、日本中探してもよほどの人気車種でない限りはみつかりません。膨大な 数の中古車から、自分のニーズにぴったりな一台を探すことを楽しむ「中古車フリーク」 もいるくらいです。

気兼ねなく「乗りつぶせる」のが中古車のメリット

免許を取りたての初心者や、ペーパードライバー卒業を目指す人など「自分の運転に自信 が持てないユーザー」には、私は中古車をおススメします。 もし新車を買ってしまったら……

「擦ってキズをつけないように必死になる」 → 「運転に集中できなくなる」 → 「運転が怖くなる」 → 「最終的にはクルマに乗らなくなる」

という負のスパイラルに陥ってしまうからです。思い切り運転したい!と思うなら、値段 も安くて少々のキズは気にならない中古車がベター。「中古だし、車庫入れでちょっとくらい擦ってもいいわ!」そんな気持ちの余裕が無ければ、自信の無いユーザーは運転する勇気が湧いてこないものです。

新車と中古車には、それぞれのメリットやデメリットがあります。クルマを買うときには、新車ディーラーと中古車屋さんの両方を訪ねてみると、新たな発見があるかもしれません よ。