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2018.08.23

日本車の「ガラパゴス化」って?

軽自動車

日本車の「ガラパゴス化」が以前からメディアで話題になっています。「ガラケー」のように独自の進化を続ける日本のクルマたちですが、日本ならではの事情が大きく影響しています。どんなクルマが「ガラパゴス化」しているのでしょう?

もっとも「ガラパゴス化」が進んだクルマとは?

「ガラパゴス化」とは、その国での最適化が進んでしまい、国際基準から大きくかけ離れてしまうことを言います。ガラパゴス諸島の生物たちが、他の地域とは違う独自の進化をしたことによって「他の国では見たことない!」という生き物だらけになってしまったことが語源となっています。

日本車もこのガラパゴス化が進んでいます。日本国内だけで生産、消費を繰り返し、日本でしか売れていないクルマと言えば……軽自動車です。

最近では月間の車種別販売台数のランキング10位中、半分以上にランクインしている軽自動車。日本で売れているクルマの半分以上が軽自動車に支配されていると言っても過言ではありません。郊外のショッピングモールで駐車場を見渡せば、ほとんどが軽自動車でしょう。しかし、見かけるのは国内ばかりで輸出も輸入もされていません。なぜ海外では売れないのでしょう?

世界基準で作られていないからガラパゴス化?

軽自動車は日本独自のサイズ基準と安全基準に基づいて設計されている自動車。日本車を輸出するには、輸出先の安全基準を満たす必要がありますので、軽自動車はなかなか他の国へは輸出ができません。

しかし、狭い日本にちょうど良いサイズで、誰もが楽に運転できて、燃費も良ければ税金も安い。しかも最近では、「緊急自動ブレーキ」や「アクセルとブレーキの踏み間違い防止機能」なども付いている軽自動車は、日本の自動車技術を小さなボディにキュッと寄せ集めたようなクルマです。「日本人が日本人のために、カユいところに手が届くクルマを作ったんだから、日本で売れりゃいいのよ」という割り切りがあるからこそ、こんなにガラパゴス化が進んだわけです。

日本で軽自動車を見ると、多くの外国人が驚きますが「自分の国でもこれ欲しい?」と聞くと、みんな「NO!」と答えます。室内が狭すぎて大きな体が入らない、ぶつかったときにこんなに小さなクルマは心配、速度無制限の道路を走ったら疲れそう……などなど、外国人の皆さんからは「ごもっとも」なご意見をいただけます。

やっぱり、ガラパゴス化した日本の軽自動車は、日本人には良いことだらけでも「世界戦略車」にはなれないようです。

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