導入事例(お客様の声)

株式会社ワールドエコ様 異物混入リスクを「見える化」するから従業員の衛生意識が向上する。

業種業種
工場 その他の様々な業種
場所場所
エアコン その他の様々な場所 トイレ
ご利用サービスご利用サービス
エアコンクリーニング 害虫防除(駆除)
お話をお伺いしたワールドエコの井川様

長年にわたり、長野県でナチュラルミネラルウォーター「信越自然郷天然水」の製造・販売に取り組む「株式会社ワールドエコ」様では、ウォーターボトルへの異物の混入対策など、全般的な衛生管理の向上を目的に、サニクリーンの衛生管理サービス(定期的な衛生管理調査と改善提案)をご利用いただいています。今回、工場長の井川様にサービス導入の経緯やメリットなどをお伺いしました。

自前の管理だけでは限界がある。衛生管理には第三者の力が必要。

ナチュラルミネラルウォーター「信越自然郷天然水(しろくま天然水)」

<質問>
サニクリーンの衛生管理サービスを導入したきっかけを教えてください。

東日本大震災の後、ここ長野県栄村は人口流出、過疎化が急速に進みました。そのようななかで、地域の雇用創出のため、栄村のご協力を得て、自社オリジナルブランドによる天然水事業を立ち上げたという経緯があります。
弊社は20年以上前からフランチャイズ加盟店として宅配水事業に従事していたのですが、その頃は、様々な記録やマニュアルも含め、衛生管理のことはフランチャイズ本部が主導してくれました。ですから、「言われたとおりにやっておけば大丈夫」と考えていたのが正直なところです。
しかし、自社ブランドとして天然水事業を立ち上げ、新しい工場で自社製品を製造す
るとなると、異物混入対策をはじめとする衛生管理をすべて自分たちでやらなければいけません。
そもそも、天然水は扱いが難しい製品であり、工場の衛生管理を徹底するためには専門知識が求められます。そのようなとき、昔からマットやモップのレンタルでお世話になっていたサニクリーンさんから、衛生管理サービスのご提案をいただきました。
もちろん、自社でも製品の検査や異物混入対策などの衛生管理はしていましたが、何かしらの問題が発生したとき、原因特定や解決にどうしても時間が掛かり、スピーディーな対応に課題を抱えていました。高い衛生状態を保つためには、外部の第三者の力が必要だと感じていたこともあり、食品業界の衛生管理に精通しているサニクリーンさんと契約させていただきました。

異物混入の「盲点」を認識することができる。

異物混入のリスクになり得るエアコンは、年に1回分解洗浄をおこなっている。

<質問>
衛生管理サービスを導入してみて、いかがでしたか?

導入時から、工場内の環境目視調査と昆虫のモニタリング調査を年に4回実施していただいています。加えて、製造室内に関しては微生物調査を年に1回お願いしています。
工場内の環境目視調査では、様々なアドバイスや改善ポイントをいただけるのですが、たとえば異物混入対策に関しても、「たしかに、そうしたほうがいいな」と思わせられるような気付きがたくさんありましたし、「そんなところにリスクがあるんだ」というような「盲点」を数多く認識することができました。
このような点は外部の第三者を入れるメリットであり、衛生管理の改善に役立つ点であると感じています。

数値に基づいたアドバイスが、迅速かつ的確な改善につながる。

<質問>
どのようなアドバイスが印象に残っていますか?

微生物調査をすることで、浮遊菌や落下菌など、目に見えないものを数値化・可視化できたのは大きかったですね。年に1回調査をしているので、製造室内の環境が去年より良くなった・悪くなったということが分かります。
調査結果の分析から「ここに問題があるのでは」とアドバイスをいただき、スピーディーかつ的確な改善活動ができるようになったのは大きなメリットだと感じています。

衛生管理のルールを継続的に改善できる。

製造室のドア上にあるのは捕虫器。工場内の各所に2つのタイプの捕虫器を設置している。

<質問>
サニクリーンのアドバイスはどのように改善に役立っていますか?

社内の衛生管理ルールは、サニクリーンさんと相談しながら継続的に改善しています。異物混入対策で言えば、「物の位置」もそうですね。何をどこに置くかを決め、きちんと所定の場所に置く。そういったルールづくりから徹底していきました。施設内に持ち込むものを最小限にするため、持ち込み可能なもののリストを作り、それ以外のものを持ち込まないというルールも設けました。

リスクの「見える化」により、効果的な対策がうてる。

<質問>
「見える化」についてはいかがですか?

サニクリーンさんのアドバイスによって、異物混入対策は着実に強化することができています。工場に取り入れたものの一つが「捕虫器」です。床置きタイプと、紫外線で飛んでいる虫を寄せ付けるタイプの2種類、いずれもサニクリーンさんの製品を導入しました。
捕虫器で虫の混入を防ぐとともに、昆虫のモニタリング調査もしていただいています。このような「見える化」による調査の結果、たとえば室内発生型の虫が増えていたら、「工場内で卵を産んでいるのではないか」といった仮説を立て、考えられるポイントを一つずつ潰していきます。
このようなレベルの対策は非常に効果的ですが、自分たちだけでは到底できないことでした。

細かい提案で衛生管理のレベルがあがる。

<質問>
その他のアドバイスについてはいかがですか?

細かいところでは、掲示物のラミネート処理も効果的なアドバイスの一つです。紙がたくさんあると害虫を引き寄せたり、紙そのものが劣化したり破れたりして異物混入の原因になります。
ですから、第一に紙を少なくして、どうしても掲示する必要があるものは、ラミネート処理をしたうえで掲示するようにしました。このような細かい提案により、さらに衛生管理のレベルがあがっているように思います。
また、エアコンに溜まった埃やカビも異物混入のリスクになります。そのため、年に1回、サニクリーンさんに分解洗浄をお願いしています。

サニクリーンの指摘で衛生環境は確実に良くなる。

ハンドソープや消毒液は誰が見ても間違えないように中身を明記。ブラシもホルダーに掛けるルールにしている。

<質問>
サニクリーンの衛生管理サービスに、どのような価値を感じていますか?

サニクリーンさんに指摘していただいたポイントを一つひとつ改善していけば、工場内の衛生環境は確実に良くなっていきます。4年前にサニクリーンさんのご指導のもと、食品安全マネジメントに関する「JFS-B規格」の認証を取得することもできました。
たとえば、外部の検査機関に抜き取り検査を依頼しても、「○」か「×」でしか結果が返ってこないと思います。ですが、サニクリーンさんの場合、「○」「×」はもちろん、「×になるおそれがある○」を把握することができます。このまま放っておいたら「×」になることが分かるので、先回りの対策ができるのです。異物混入をはじめとする衛生上の問題を未然に防げることが、最大の価値ではないでしょうか。

「衛生講習会」により掃除を含めた衛生管理の精度があがっていく。

<質問>
サニクリーンの「衛生講習会」はいかがですか?

「環境を改善するために、ここを清掃してください」と言う業者はたくさんあると思いますが、サニクリーンさんはそれだけで終わらず、具体的な清掃方法を教えてくれたり、効果的な清掃用品を提供してくれたりします。
実際に、弊社の場合は年に1回、全従業員を対象に「衛生講習会」を開いていただいています。衛生講習会では、掃除や整理整頓、手洗いの方法を教えてもらったり、JFS規格を分かりやすく説明してもらったりしています。
掃除一つをとっても、何となく掃除するのと、効果的な方法やコツを知ったうえで掃除するのとでは、衛生管理の精度は大きく変わってくると思います。

従業員の意識が変わり、トラブルの芽を摘めるようになった。

<質問>
衛生管理に対する従業員様の意識はいかがですか?

定期的な環境調査や衛生講習会を通して、従業員の意識が変わってきたことを実感しています。細かい視点を持てるようになり、以前であれば気にも留めなかったようなところに目が向くようになりました。
今では、従業員のほうから「これっておかしくない?」「こういうルールにしたほうがいいんじゃない?」といった声があがってきます。従業員はみんな、ドアを開けっぱなしにしていたら害虫が入り込むリスクがあることを知っています。
ですから、たとえば工場に出入りするパートナー企業の方がドアを開けっぱなしにしていたら「締めてください」と注意することができます。スルーされがちな小さなトラブルの芽に、一人ひとりが気付けるようになったことが一番大きな成果ではないでしょうか。

弊社のことを深く理解していただいているから、本当に頼りになる。

ワールドエコ 製造部 課長の井川様(左)とサニクリーン担当の宮井

<質問>
サニクリーンの担当者の印象はいかがでしょうか?

どんなことでも、ざっくばらんに相談できるのが一番ですね。宮井さんとは、LINEでもやり取りさせていただいています(笑)。この工場の創業当初からのお付き合いなので、過去の問題点や改善の流れも含め、弊社のことを深く理解していただいています。従業員からは「今度、宮井さんが来たら聞きたいことがあるんだけど」といった声もよく耳にします。従業員からの信頼も厚く、頼りになる担当者様ですね。

衛生管理や異物混入対策にはコストがかかるが、安全には代えられない。

環境改善活動には第三者の目が不可欠だと言うワールドエコの井川様

<質問>
最後に、衛生管理に課題を抱える事業者にアドバイスをお願いします。

天然水に限らず、食品業界は「目に見えないもの」が大きなリスクになります。だからこそ、微生物調査のように、見えないものを見える化する取り組みは大切です。こうした調査や環境改善活動には、やはり専門知識を持った第三者の目が不可欠です。もちろんコストはかかりますが、安全には代えられません。
業界全体として、衛生管理や異物混入対策にもっと積極的に投資をしていくべきではないかと思っています。

お客様概要

〇会社名 株式会社ワールドエコ
〇業種 製造・運輸
〇住所 長野県下水内郡栄村大字豊栄1820
〇電話 0269-87-3129
長野県で天然水事業と運輸事業を営む企業。天然水事業では、積雪量が日本一を記録したこともある信州最北端の長野県栄村で採水した天然水を非加熱処理し、無菌充填した「信越自然郷天然水」を製造・販売している。

フォトライブラリー

工場外観

マニュアルや帳票類は継続的にブラッシュアップしている。

4年前に食品安全マネジメントに関する「JFS-B規格」の認証を取得。

天然水の製造だけでなくウォーターサーバーのメンテナンスもおこなっている。

屋外に通じるドア横に設置された捕虫器にはたくさんの虫が捕虫されている。

工場内は物の配置ルールが徹底されており整然としている。

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