初心者&ペーパードライバーが一番苦手なのが「車庫入れ」」ではないでしょうか?「車庫入れさえできれば、一人でどこへでも運転して行けるのに……」と思っている人は、練習する場所探しから始めましょう。
車庫入れが苦手な「理由」を探ってみると・・・
そもそも、バックで車庫入れをして、周りの壁やクルマに接触しないように何度も切り返すなんていう難易度の高い運転は、日本人くらいしかやりません。アメリカでは前から突っ込んで前から出て行く駐車場がほとんどですし、フランスではバンパーをガンガンぶつけながら縦列駐車をするので、バックでハンドルを切って、他のクルマにも絶対にぶつけないなんて、彼らにとっては神業を見るようなもの。
しかし、日本人だからといって、全員が車庫入れをカンペキにできるわけではありません。
私は何人もの「初心者ドライバー」の助手席に乗って気づいたことがあります。車庫入れが苦手な人に共通するのは「ハンドルを何回切ったら、どれだけタイヤの角度が変化するのか?」を、感覚的に把握できていないことです。
だから、車庫入れを練習する前に、まずはハンドルをいっぱいに切ると、どれくらいタイヤが曲がるのか? を目で見て、身体の感覚に叩き込む必要があります。
次に「ハンドルを戻す」つまり、タイヤをまっすぐに戻すには、ハンドルをどのくらい切れば良いのかも、身体の感覚に叩き込む必要があるのです。
だだっ広い駐車場で、ハンドルをいっぱいに切って一回転してみる
誰もいない駐車場や、広い駐車場で車庫入れの練習をしているカップルや親子をたまに見かけます。「そこでハンドルいっぱいに切って!」「ハンドルをまっすぐに戻して!」と、教官役の彼氏やご主人、お父さんに怒鳴られているのに、「それがわかんないのっ!」と逆ギレしている奥様や彼女さん……。まずは、いきなり枠の中へ車庫入れをする前に「ハンドルをいっぱい切って、ぐるっと一周」クルマを動かしましょう。
広い場所で、思い切りハンドルを切った状態でクルマを一回転させると「いっぱいに切った状態」の感覚が分かります。すると、どれくらいハンドルを回せばタイヤがまっすぐに戻るのかも分かりやすくなります。ハンドルをまっすぐにしたつもりでも、タイヤがまだ曲がっている状態では、隣のクルマにぶつかってしまいます。
だから、車庫入れを練習するなら「だだっ広い場所」が最適なのです。
グルグルとクルマを走らせているうちに、車庫入れに必要な「左右いっぱいにハンドルを切る」「タイヤをまっすぐな角度に戻す」という感覚が身に付きます。
車庫入れの練習をするなら、ハンドルをいっぱいに切って、ぐるぐる回れる場所を探しましょう。第一歩はそこからです。