出産で新しい家族が増えるときは、クルマの購入にも良いタイミング。それまでの夫婦二人での生活とは違い、赤ちゃんと一緒に移動するという未知の世界を想像しながらのクルマ選びになります。どんなポイントに気を付けたら良いのかを考えてみましょう。
いきなり「3列シート」は必要ありません
「家族が増える=乗車人数を増やす」と考えがちなクルマ選びですが、赤ちゃんが一人産まれたからと言って3列シートの7人乗りを買わなくちゃ! と焦るのは禁物です。
実際、両家の両親と同時に一台で出かける機会はそんなに多くはありませんし、今どきはご両親だってクルマの一台くらいは持っているもの。7人乗るシーンが年に数回程度であれば、クルマ二台で対応できますし、無理に3列シートを買う必要はありません。
赤ちゃんがいると、乗れる人数よりも重要なのは積載性です。ベビーカーや大きなママバッグなどのかさ張る荷物が増えますので、室内やトランクスペースにゆとりのあるクルマを選ぶのがベター。「何人乗れるか?」よりも「どれだけの荷物が積めるか?」が重要ポイントです。軽自動車でも、高さのあるクルマであれば、トランクにまとめ買いしたオムツも積めますし、ベビーカーも室内に折り畳んで積むこともできます。
「電動スライドドア」が赤ちゃん連れには最強な理由
赤ちゃんが産まれた人からクルマの相談を受けると、私は絶対にスライドドアのクルマを提案します。キーを持っていれば、スイッチ一つで簡単に開け閉めができますので、片手に荷物、片手には赤ちゃんを抱っこしたママでも、楽に乗せたり降ろしたりができます。
ベビーカーをクルマに横付けするときにも、横開きのドアではアクセスがしづらいので、狭い駐車場ではストレスになることも。子どもが一人増えただけで、乗せ降ろしはもちろん、買い物の量も増えますので、気軽にボンボンっと荷物や子どもを乗せられるスライドドアのクルマがおススメです。
また、チャイルドロックをかけてしまえば、運転席のスイッチでしか開け閉めの操作ができなくなります。ママが先に降りて、チャイルドシートのロックを外してから子どもを降ろす習慣をつけさせないと、開け閉めを見ていた子どもたちは、大きくなってから自分でドアを開けて飛び出してしまうこともあります。「ママがドアを開けてから一緒に降りる」というルールを身に着けさせるためにも、電動スライドドアは非常に重宝しますよ。