クルマの人気カラーと言えば白や黒が定番。しかし「白は汚れる」「黒はミニバンだとヤンキー車っぽい」など、誰でもが手を出せる色とは限りません。冠婚葬祭に乗って行っても浮かずに、品良く無難な選択をしたいなら、こんな色がおススメです。
世界的に人気なのは圧倒的に「白」
アメリカの塗料メーカーが毎年行っている「自動車人気色調査報告書」の2017年度版によれば、日本でのランキングは、1位が白（35％）、2位が黒（22％）。世界的にも同じ傾向で、北米、南米、欧州、アジアすべてで1位は白、それ以下は黒やグレーが続きます。
20年程前、私は某自動車メーカーの直営ショールームに勤めていましたが、その頃は「白いクルマを好むのは日本人だけ。世界的には白は不人気色」と言われていました。白いクルマを見て「これ、今からどんな色を塗るの？」と聞いてくる外国人もたくさんいたものでした。しかし、今となっては白がクルマの色としてド定番になってきたようです。
とはいえ「白はどうも汚れが目立つ」「真っ白は目立つし気恥ずかしい」とおっしゃるユーザーもたくさんいます。確かに、白は乗るのに勇気がいる色ですが、黒も「手入れが大変」「傷が目立つ」「ミニバンだとまるでヤンキー車」のように、敬遠する理由もたくさんある色です。白黒以外で、無難に、誰にも文句を言われずに乗れるようなカラーはどんなものがあるのでしょう？
ランキングの3位、4位に注目してみると・・
日本では人気色の3位がシルバー、4位がネイビー、ブルーなどの青系がランクインしています。シルバーは圧倒的に「汚れが目立たない」という理由で選ぶ人が多く、ネイビーは「落ち着いている」「品がある」「冠婚葬祭に乗って行っても浮かない」「駐車場で意外と見つけやすい」という理由で選ばれていると感じます。シルバーやネイビーといった色は、下取りでマイナス査定になることもなく、赤や黄色、オレンジやパープルのようなパステルカラーのように、時期や販売台数によって不人気カラーに格下げされる心配もないので、名実ともに「無難な」色と言えます。
私自身、濃いグレー（ガンメタリック）のクルマに乗っていますが、汚れは目立たず、白や黒のように駐車場で見つけにくいこともなく、飽きずに乗っていられるので、迷わずおススメするカラーです。クルマのカラーは、白黒にこだわり過ぎず、アタマを柔らかくして選んでみてはいかがでしょう？
