クルマについて相談されることの一つに「リセールバリュー」があります。せっかく新車で買うとなったら、手放すときも高い金額で買い取ってくれる車種の方が嬉しいですものね。今回は最近の人気車種の傾向と、新車で買うときのポイントをお話しします。
人気の「ミニバン」がテッパン!
今年上半期のあるデータによれば、リセールバリュー(下取りや買い取りの査定額)が高い車種は、アルファード(トヨタ)、ヴェルファイア(トヨタ)、ヴォクシー(トヨタ)などの高級ミニバン。最近ではたんなるファミリーカーとしてではなく、VIPの送迎などにも重宝される人気車種です。
高く買い取ってもらえる条件は、まずなにより「人気車種であること」です。
クルマは下取りや買い取り後には中古車店にまた商品として並べられます。人気車種であれば、手間や時間をかけずにすぐに売れるので、高額でもぜひ買い取りたいのが中古車屋さんの本心。しかも、これらの車種は新車だと非常に高いので、中古になるのを狙って買おうとするヤングファミリーも多いからです。
クルマ屋さんにいくら「人気の車種ですよ」と言われても「自分の好きなクルマじゃなきゃ買いたくない」と思うこともあるかもしれませんが、その言葉のウラには「手放すときに高く売れますよ~!」の意味が隠されているってことです。
「ボディカラー」と「オプション」にも気をつけて
「人気ミニバン+白か黒」が最強の組み合わせ。これは中古車屋さんや新車ディーラーの査定担当者が口を揃えて言うこと。どんな車種でも「白」「黒」は査定額が上がるボディカラーなのですが、ミニバンの場合はさらに問い合わせが殺到するとか。
白や黒のアルファードが入庫し、インターネットの中古車検索サイトに情報アップすると、
その日のうちに何件もの問い合わせが来るのは当たり前。東京の店舗なのに、関西や東北などの遠方からジャンジャン電話がかかってくることも珍しくないそうです。
さらに、電動スライドドアやサンルーフ、オーディオ、シートヒーターなどの「メーカー装着オプション」が付いているとさらに査定額はアップします。
白や黒は新車で買うと3万円以上はするオプションカラーであることも多いのですが、手放すときに10万円以上査定額が上がることもあります。新車で買うときに初期投資をケチらなければ、数年後の買い替え時に思わぬ得をするかもしれません。