SERVICE & INFO.
home

2019.06.21

「本当の燃費」を知るにはどうすればいい?

燃費パネル

クルマの燃費は「JC08モード」で公表されていますが、果たしてこれは「実燃費」とはどのくらい違うのでしょうか? リアルな燃費を知るために、私たちはどこをチェックしたら良いのでしょう。

実際の走行パターンに近くなければ「燃費」じゃない

カタログやTVCMなどで公表されるクルマの「燃費」は、ある決められた測り方があり、いわゆる「国土交通省審査値」と呼ばれるのが「JC08モード」です。その昔、自動車が燃費を公表し始めた頃は「60km /h定地走行(運輸省届値)」という、その名の通り「時速60kmで定地を走った時の燃費」が記載されていましたが、そんな走り方をするクルマなんてテストコースでしか見かけることはありませんし、現実の数値とかけ離れ過ぎていたため、1991年に「10・15モード」が登場します。ここで、実際に「発進→加速→減速→停止」を繰り返すパターンを決め、全てのクルマが同じ条件の「モード走行」によって、市販車の燃費が計測されるようになりました。

しかし、この「10・15モード」の走行パターンは、とてもゆっくり加速し、実際に公道を走るスピードよりもだいぶ遅い速度で計測していたため「実際の燃費とだいぶ違うじゃないか!」と消費者に気づかれてしまいました。私も、クルマを買おうとしているお客様からよく「このクルマの燃費は?」と聞かれ、10・15モードの数値を参考に答えると「それ、あまり信用できない数値だからな〜」と苦笑いされたものです。

そこで、さらに最高時速を70km /hから80km /hまで上げて、エンジンを暖機せず、走行パターンをより実際の走行に近づけたものが、現在公表されている「JC08モード」です。10・15モードよりも1割ほど低い数値と言われていますが、それでも実際の燃費は「その7、8割程度」のようです。

「数値」だけでなく、実際に目で見て確かめるには・・?

モード走行の数値と実燃費の差が10km /L以上あるクルマも存在するようですが、私たち消費者がクルマを買う前に「普段の燃費」を知るためにはどんな方法があるのでしょうか。それは試乗の際に「瞬間燃費計」を表示し、急加速や急発進をせず、自分の普段通りの運転をしている瞬間に燃費計が示す数値をチェックすることです。以前はよくハイブリッドカーに搭載されていた瞬間燃費計ですが、最近では多くの車種に採用されています。

瞬間燃費計は多くの車種ではメーターなどの計器類の中に表示されています。発進から加速する時には燃費は悪くなりますし、エンジンの回転数を同じにしてずっと走り続けていれば燃費は良くなります。しばらく燃費計を確認し、後から「JC08モード」と比較すると、予想外のギャップがあることに気づくでしょう。欲しいクルマの試乗は、カタログには載らない「本当の燃費」をチェックする絶好の機会でもあるのです。

SERVICE & INFO.
Copyright © 2015 Sanikleen Corporation all right reserved.

お電話

オートリースのお問い合わせ・資料請求
smp-menu