最近、さまざまなニュースで注目されている「燃費」ですが、ドライバーの心がけしだいで燃費は上げることができます。各メーカーが車種毎に公開している燃費を調べるのはもちろん大切ですが、普段の運転で「実燃費」をアップさせる方法を実践してみませんか?
「ふんわりアクセル」でスタート
一般財団法人「省エネルギーセンター」が推奨するエコドライブの方法として「ふんわりアクセル eスタート」があります。
まず、発進時にはブレーキから足を離してすぐにアクセルをグンっと踏むのではなく、一呼吸おいてからアクセルを踏み始めます。次に「5秒間で20㎞/hまで加速する」ペースでゆっくりとアクセルを踏み込みます。これが、加速時のエンジンに負担をかけず、燃費をよくするポイントなので、私もこれを常に意識して運転しています。
クルマは発進時に一番ガソリンを消費します。1トン以上の重量があるクルマを、停まっている状態から動かすことをイメージしてみてください。自転車でも、走り出すときは一番ペダルにかかるエネルギーが必要ですよね。クルマも同じで、発進するときに無駄にアクセルを踏んでしまうと、ガソリンがたくさん噴射されてしまい、燃費を悪くしてしまいます。
「暖機」なんて必要ありません!
寒い日の朝「エンジンを暖めてからでないと故障するから」と暖機をしていた時代がありました。習慣でつい暖機をしてしまうオジサンたちがまだいるようですが、今のクルマは暖機をしなくても壊れませんし、燃費も悪くなりません。むしろ、無意味なアイドリングはただ燃料を無駄使いするだけで、なんの役にも立ちません。
そもそも「暖機」ってなに?と疑問に思った平成生まれのあなたに解説しましょう。昭和の時代、クルマを走らせる前にエンジンをかけて、しばらくアイドリングをしてエンジンを暖めてから運転することを「暖機運転」と言いました。そうしないと本当にエンジンが停止しちゃうクルマもたくさんあったのです。でも、クルマの「暖機」はもう死語になりつつあるのかもしれませんけど。