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2016.05.11

クルマのCMに出てくる「燃費」はどうやって測っている?

給油イメージ

よくクルマのCMやカタログに「〇〇㎞/Lの燃費を実現!」なんていうキャッチコピーが登場しますね。「30㎞/L」なんて聞くと「ガソリン1リッターで30㎞も走れるの?」と驚いてしまいますが、どうやって測っているかご存知ですか?

人間で言えば100メートル走のタイム計測と同じ

同じクルマでも、運転する人のクセや気象条件、何人が乗車しているかで燃費は変わるもの。ゆっくりアクセルを踏めば燃費は良くなり、ガンガン踏めばガソリンの無駄使いに。「このクルマは燃費が良い!」といくらアピールしても、他のクルマとまったく同じ条件で比べてみなければわかりませんよね。

そこで「全車この走り方で燃費を測りなさい!」と決められた条件が「JC08モード」です。人間で言えば老若男女を問わず、同じ条件で「100メートル走」のタイムを競うようなものです。クルマでは「エンジンが冷えた状態」から「同じ時間数、決められた加速の仕方で、同じ距離」を測り、出た燃費が「国土交通省審査値」としてカタログやCMで堂々と発表しても良いですよ、と許可されます。

 どんな走り方で測るの?

JC08モードは、実際に街中を走るのと同じように、加速や停止を繰り返して走行し、1200秒間で走行距離は8.172㎞、平均速度は24.4㎞/h、最高速度は81.6㎞/hという値が決まっています。朝、エンジンをかけて市街地を走って、高速道路にも乗って、また市街地も走って、という、ファミリーの休日のお出かけのような走行パターンを再現します。

「最初の200秒で一度40㎞/hまで加速し、次は60㎞/hで加速して……」と、1200秒間でいつ何㎞/hまで加速するかというパターンも厳しく定められています。この走り方で「走った距離(㎞)÷使った燃料(リッター)」で算出するのが「JC08モード燃費」です。

各自動車メーカーは、0.01㎞/hでも燃費を良くしようと、日々努力を重ねています。このJC08モードで叩き出された低燃費の値は、そのクルマを開発しているメーカーの人々の汗と涙の結晶なのです。

だから、私たち消費者もクルマを買うときにはしっかりと「燃費」をチェックしましょう。

一般的には、実際に私たちが運転するとJC08モードより1、2割ほど数値は低下すると言われていますので、クルマの販売店スタッフにも「このクルマの実燃費はどうなの?」と鋭くツッコミを入れることをおススメします。

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