不意に襲ってくるトラブルで多いのが「バッテリー上がり」です。どうしてもクルマを動かさなければいけない時や場所で起こると大変ですが、応急処置を知っていれば、修理工場まではクルマを走らせることができますよ。
ブースターケーブルをクルマに積んでおこう
エンジンがウンともスンとも言わなくなってしまうバッテリー上がり。ヘッドライトやル ームランプの点けっぱなしでも起こります。しばらく乗っていなかったクルマは放電して いることもありますが、バッテリーが劣化していると、自宅のガレージで突然起こること も。心配な人は“ブースターケーブル”の用意を。私も常に車載しています。
ブースターケーブルはクルマ用品店にあります。黒と赤のケーブル一組で、他のクルマの バッテリーから、自分のクルマのエンジンをかけるための電力をもらうことができます。 小さ目のものを積んでおけば、出先でクルマ屋さんが無さそうな場所でも、他のクルマに 助けてもらえます。
ケーブルのつなぎ方は「上がった車で始まり、上がった車で終わる」
ブースターケーブルがあるなら、救援車を頼みます。お家でならご近所のクルマ、出先なら近くの親切そうな人に声をかけましょう。バッテリーの電圧が同じことが条件ですが、 乗用車の場合はほとんど 12V です。クルマを隣に付け、2 台のエンジンフード(ボンネッ ト)を開けてバッテリーの位置を確認します。
ケーブルのつなぎ方の手順は
①赤いケーブルを上がった車のバッテリーの+端子につなぐ
②赤いケーブルを救援車のバッテリーの+端子につなぐ
③黒いケーブルを救援車のバッテリーの-端子につなぐ
④黒いケーブルを上がった車のエンジンブロックにつなぐ
そして、トラブル車のエンジンをかけ、ケーブルを外すときは、逆の手順で行います。
必ず一度、ブースターケーブルの取り扱い説明書は読んでおきましょうね。
最後、黒いケーブルの-端子は、バッテリーの-端子にはつなぎません。救援車の方がトラブル車よりも電圧が高いため、-端子につなぐと火花が飛んでバッテリーの水素ガスに引火する可能性があり、とても危険だからです。
トラブル車からつなぎ始めて、トラブル車で終わる。
ケーブルの順番は、赤(+)→赤(+)→黒(-)→黒(-)と覚えましょう。
しかし!ここで油断は禁物です。一度バッテリーが上がったクルマは、エンジンを切ってしまうと二度とかからないことも。最終目的地の修理工場に到着するまでは、絶対にエンジンを切らないように。
そして、そのままバッテリーは使用せず、充電するか、新しいものへ必ず交換しましょう。