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2019.10.10

ノーベル賞で注目の「リチウムイオン電池」は未来のクルマ作りを左右する?

電気自動車

2019年のノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんが開発したリチウムイオン電池。携帯電話やパソコンに使われることで知られていますが、実はクルマにも無くてはならない存在です。この電池を作ったことで、便利さだけでなく、地球の環境問題へも大きく貢献されたことから、ノーベル賞の受賞につながったのですね。

ハイブリッドカー(HV)の駆動用バッテリーとしても大活躍!

「リチウムイオン電池」と言えば、クルマ業界ではハイブリッドカーの駆動用バッテリーとして知られています。HVには「ニッケル水素電池」か「リチウムイオン電池」の2種類のバッテリーが採用されていて、国内メーカーの多くがリチウムイオンバッテリーを使っています。

HVが誕生した20年ほど前は、クルマを動かすバッテリーなのに、携帯電話と同じ電池で大丈夫なのか? という不安の声がありましたが、コンパクトでたくさんの電気を貯めておけるリチウムイオン電池は、あっという間にHVのバッテリーとして無くてはならない存在となりました。

今では、クルマそのものと同じくらいの寿命があると言われるリチウムイオン電池。携帯電話のバッテリーがここ20年で驚くほど持ちが良くなり、進化してきたのと同じで、ハイブリッドカーのバッテリーもどんどん改良されてきました。吉野氏が開発したリチウムイオン電池を使ったHVが普及することでガソリン使用量が減り、CO2の排出量を減らすこともできたため、地球環境へも大きく貢献できたと評価されたのですね。

電気自動車(EV)のバッテリーとしても活躍できるのか?

「電気」と「ガソリンエンジン」で走るハイブリッドカーだけでなく、もちろん100%電気で走るEVにもリチウムイオン電池は採用されています。国内メーカーの日産自動車はEV「リーフ」などに搭載されているバッテリーの開発を進め、さらにコンパクトで大容量な電池へと改良し続けています。ドイツのフォルクスワーゲンも先月、次世代電動車のためのリチウムイオン電池の開発と生産を開始したと発表しました。なんと、バッテリーのための新工場を9億ユーロもかけて建設するそうで、会社をあげて「電動化」へまっしぐらのようです。

世界的には自動車は電動化に向けて進んでいるようにも見えますが、日本国内ではまだまだ電気自動車の普及率は低いのが現状です。今回の吉野氏によるノーベル賞の受賞によって、リチウムイオン電池がさらに注目され、バッテリーの価格が下がり、電気自動車がもう少し庶民の手にも届きやすい価格になってくれたら良いのに……と、受賞の第一報を明け方のアメリカで聞きながら思ったのでした。

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