これだけハイブリッドカーがある車種が増えてくると「ガソリンエンジンとハイブリッド、どちらがいいの?」と迷うこともありますよね。同じ車種なのに、ハイブリッドと普通のエンジンの2種類が設定されていることもありますが、なにを基準に選んだら良いのでしょう?
ハイブリッドカーは専門のクルマ屋さんでメンテナンスを
ハイブリッドカーは電子制御の部品が多く、ディーラーの整備士さんたちは専門の研修を受けて整備にあたっています。油まみれになって、一つ一つのパーツを点検するというより、パソコンのような端末をつないで、コンピューターで不具合を見つけたり、必要な整備を分析していきます。その作業ができるお店となると、規模の大きなディーラーか「ハイブリッドカーの車検、整備OK」という看板を出しているお店に限られます。
近所にそのようなお店が無く、近所に定期的なメンテナンスを頼めるお店が無い場合は、ハイブリッドカーを選択しない方が無難とも言えます。急なトラブルの際には、コンピューターをつないでみないと原因がわからない、という事態も考えられますので、いつでも、すぐに対応してくれるお店から買うのをおススメします。
「駆動用バッテリー交換で50万円」はもはや都市伝説?
私がトヨタ自動車のショールームで説明員をしていた頃に初代のプリウスが発売されましたが、当時、駆動用バッテリーが壊れた場合の交換料金は50万円と言われていました。
最近のプリウスでは、まず駆動用バッテリーの保証期間が5年もしくは走行距離10万㎞に設定されていますし、万が一の故障の場合にも、交換は10万円代から対応してくれるところもあるようです。20年前の「50万円」は、都市伝説と言っても過言ではなさそうです。
また「発進時は全くの無音」「シフトレバーが小さく、シフトチェンジも独特な感覚」という、ハイブリッドならではの特徴もあります。そして何より、同じ車種であれば、ハイブリッドカーの車両本体価格の方が高いクルマがほとんどです。
もちろん、燃費は非常に良いですし、夜間や早朝のエンジン音が気になる人には、ハイブリッドカーのメリットはたくさんありますが、燃費やランニングコストだけを考えると、普通のガソリン車でも十分なことも。燃費の良さだけでは計り知れないポイントもたくさんありますので、迷ったら必ず試乗をして、感覚的に自分に合うかどうかも確かめてから購入を決めましょう。