家族の健康をおびやかすカビの正体を探れ! |おそうじマイスターがご家庭をきれいに! | サニクリーン

家族の健康をおびやかすカビの正体を探れ!

TOPページ > プロが指南!お掃除コラム > 家族の健康をおびやかすカビの正体を探れ!

2016/05/02

知っておこう!カビのアレコレ

湿気の多い日本において、避けては通れない汚れ――それが、カビ(黴)です。とくに高温多湿な梅雨の時期は、カビにとって“楽園”といえる環境。放置しておけば、どんどん増殖してしまいます。見た目はもちろんのこと、嫌なニオイのもとになったり、健康被害が出たりといいことがないカビは、ぜひ除去したいところです。

でも、ここでひとつ問題が……。カビってなんなんでしょう? 「しっかり退治するには、まず敵を知ることから」――ということで、今回の「プロがアドバイス!今やっておきたいハウスクリーニング指南」では、カビの正体に迫っていきます!

カビの正体とは?

カビというとどんな姿を思い浮かべるでしょうか? もしかしたら、白と緑の綿毛状のものや粉が吹いたような状態になっているものを想像する方が多いかもしれません。一般的には、こうした菌類のコロニー(集まり/集落)をカビといいますが、厳密にいうとカビとは、そのコロニーを形成する、菌糸と呼ばれる管状の細胞からなる細菌「糸状菌」のことをいいます。キノコや酵母も糸状菌の仲間。カビとキノコが仲間だったなんてちょっと意外ですよね。
カビは、温度や湿度、酸素、有機物(栄養素)がそろう環境であれば、場所を問わず繁殖します。一つひとつは目には見えませんが、繁殖することでコロニーを形成し、私たちのよく知る状態の「カビ」になるというわけです。ちなみにカビが好む環境は、温度5~45℃、湿度75%以上の状態。室温が25℃~28℃になると、さらに繁殖力が高まると言われています。

有害なカビの種類

カビの種類は、現在わかっているだけでも、10万種類近くいると言われています。それぞれ性質が異なり、一部のカビは人体の健康に影響をおよぼすこともあります。以下では、身近に存在する代表的なカビについてご紹介します。

アオカビ 青み(緑色)がかったコロニーを形成するカビで、パンやみかんなどの食品によく生えます。とくに日常的に目にすることの多いカビです。アオカビの多くは人に害のないものがほとんどですが、コロニーを形成する際に有毒なカビも増殖するため、それによって重篤な食中毒の原因となります。
クロカビ 空中にもっとも多く浮遊しているカビ。湿気がこもってジメジメする場所(浴室や洗面所、窓のサッシなど)によく繁殖します。アルコールなどの消毒剤に弱く、除菌は比較的容易です。病原性はないとされていますが、吸い込むことでアレルギーや喘息の原因となります。
ご家庭のお掃除の対象となるカビの一種です。
ススカビ 黒色のカビで、綿毛状のコロニーを形成します。土壌に多く存在し、農作物や植物に被害をもたらすことがあります。また、壁などにも発生し、その際に煤(すす)が付着したようにぼんやりと黒ずむことが名前の由来。吸い込むと喘息などを引き起こすことがあります。
ご家庭のお掃除の対象となるカビの一種です。
ツチアオカビ 湿気の多いところによく生える黄緑色や濃い緑色のカビ。その名の通り土壌に多く存在し、住宅の建材や畳の裏などに発生します。小児喘息の原因菌になるほか、木材を腐らせたり劣化させたりするため、キノコの栽培などに影響を与えます。

生活に役立つカビもある!

「カビ」というと、食べ物を悪くして食中毒の原因になったり、水回りを汚したりと、いいイメージをお持ちでない方も多いかと思います。しかし一方で、人の役に立つカビも多く存在します。

アオカビ ブルーチーズをはじめとしたチーズの製造(発酵)に使われ、特有の風味を生み出します。また、抗生物質の「ペニシリン」の生産にも用いられます。
コウジカビ デンプンをブドウ糖に、タンパク質をアミノ酸に分解する性質があり、味噌や醤油、清酒、焼酎などの発酵食品に用いられます。
酵母 食品に含まれる糖をアルコールと炭酸ガスに分解する働きがあります。古くから、パンやビール、ワイン、清酒などの製造に用いられています。
カビとうまく付き合おう!

生活を豊かにするカビとは仲良くしていきたいものですが、実際お住まいの中に現れるカビは、そうでないものがたくさんあります。健康に悪影響をおよぼさないためにも、適切な対処をして健康リスクを防いでいきたいですね。次回の「プロがアドバイス!今やっておきたいハウスクリーニング指南」では、浴室に注目して、カビの効果的な除去方法をアドバイスしていきます。お楽しみに!

ページトップ

Copyright © Sanikleen Corporation All Rights Reserved.