TOPページ > プロが指南!お掃除コラム > レンジフードのリフレッシュで空気改善を実感!
2017/06/01
毎日のお料理で使うキッチンの設備といえば……シンク(排水口)やガスコンロが代表的ですが、特に焼き物や揚げ物をするときにポイントとなるのがレンジフード(換気扇)です。調理時に上がる煙を室内に充満させないために必須の設備ですよね。
とはいえ、シンクやガスコンロと同じように毎日使うにもかかわらず、レンジフードのお掃除はほとんどしないというお宅は多いのではないでしょうか? もしかすると、このページをご覧のみなさんのお住まいは「換気が危うい」状態かもしれません。そこで今回の「プロがアドバイス!今やっておきたいハウスクリーニング指南」では、レンジフードのお掃除について取り上げます。
レンジフードは、油分を含んだ蒸気が通り抜けるため、長い間放置しておくとベタベタの油汚れが付着してしまい、さらに放置すれば硬くなってより落としにくくなってしまいます。そして、油汚れはホコリなどを吸着してどんどん空気の通り道をふさいでいき、換気機能も低下させてしまいます。その結果、排出されない油分を含んだ蒸気がキッチン周辺をベタベタに汚してしまいます。また、レンジフード内部に蓄積された油汚れの量がひどいとレンジフードから油汚れが垂れてくることもあります。さらには油汚れの蓄積によりレンジフードに通常以上の負荷がかかり、異音などの故障の原因にもなります。そうならないためにも、できれば数ヶ月に一度はレンジフード清掃を行いたいところです。
油汚れは暖かいほど緩みやすい性質を持っています。年末の大掃除でレンジフードを掃除するという方もいらっしゃるかもしれませんが、実は夏こそレンジフード清掃に最適な季節なのです。ということで、以下では夏に実践したい簡単レンジフード清掃5ステップをご紹介します。必ず、運転が停止していることを確認してから行いましょう。
1.フード本体の掃除 |
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まずは外側のフード本体の掃除です。中性洗剤を付けた布で汚れを除去したあと、水拭きを行い、乾いた布でキレイに拭き取ります。電機部品に水分がかからないように注意が必要です。 |
2. フィルターの掃除 |
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次にフィルターです。フィルターを取り外したら、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸しておき、油汚れが浮いてきたら、歯ブラシやタワシなどで丁寧に汚れを落としていきましょう。 |
3.シロッコファンの取り外し(シロッコファンの場合) |
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フィルターの奥にあるカバー類を取り外し、円柱状の大きなファン(シロッコファン)を取り出します。レンジフードの種類によって取り外せる箇所が異なりますので、取扱説明書などを確認しながら進めていきましょう。 |
4.シロッコファンの掃除 |
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シロッコファンにこびりついた油汚れには、重曹水が有効。お湯1Lに対して大さじ4杯程度の重曹を溶かした「重曹水」を汚れに吹きつけて、汚れが浮いたところを拭き取って洗い流しましょう。汚れが頑固な場合は、「重曹水」に浸けて、少し時間を置くことで、「重曹水」が油汚れに浸透し、汚れ落ちがよくなるため、オススメです。浸け置くスペースがない場合は、「重曹水」をスプレーした上からキッチンペーパーで湿布してしばらく放置する方法も効果的です。細かな部分は歯ブラシなどを使って落としましょう。 |
5.分解できない部分の掃除 |
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分解できない部分に関しては、シロッコファン同様、「重曹水」をつけたキッチンペーパーを貼り付けて少し時間を置き、スポンジでこすって油汚れを落とした後、水拭きで「重曹水」と油汚れを拭き取り、乾いた布で水分をよく拭き取るようにしましょう。最後にもと通りに組み立ててれば完了です。 |
上記手順でも落ちない頑固な油汚れには中性洗剤や重曹の代わりにアルカリ洗剤を使用します。アルカリ洗剤は油汚れに最も効果的な洗剤です。ただし、強力すぎてレンジフードの塗装をはがしてしまうなどのトラブルを誘発する可能性があります。目立たないところで試してから使用するなど、注意しましょう。
調理器具の真上に設置されることの多いレンジフードは、お部屋の空気をキレイにするために非常に重要な役割を果たしています。油汚れで空気の流れを止めてしまえば、キッチンだけでなく、ダイニングやリビングの生活空間にも影響してしまいます。気持ちのよい毎日を送るためにも、レンジフードの定期的なお手入れで、清浄な空気の流れを取り戻しましょう。
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