TOPページ > プロが指南!お掃除コラム > 新年を気持ちよく迎えるための大掃除【整理整頓編】
2017/12/04
年末が近づいてくるこの時期、ご家庭にとっての大きな“イベント”とも言えるのが、大掃除です。いつもの掃除に加えて細かなところをキレイにしたり、逆により大きなところを掃除したりと、とにかく大変なイメージをお持ちの方も多いはず。そこで今回の「プロがアドバイス!今やっておきたいハウスクリーニング指南」では、効率的に大掃除をするコツ「整理整頓編」をお届けします。
「これから大掃除を始めようとしているのに整理整頓から?」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、掃除において整理整頓は基本中の基本。ものが片付いていないと、掃除がはかどりませんし、掃除できない箇所も出てきてしまいます。大掃除をする前には、まず部屋を“シンプル”にする必要があるのです。
【お掃除豆知識】
そもそも「整理整頓」にはどんな意味があるか、ご存知でしょうか。整理には、「必要なものとそうでないものを分別し、不要なものを捨てる」という意味があり、整頓には、「必要なものを必要なときに使えるよう、配置を整える」という意味があります。大掃除は、不要なものを捨ててから、キレイに整えることから始めましょう。
そうは言っても、「整理整頓が苦手」という方も多いでしょう。そのような方は、まず整理整頓の3つの心得を覚えておくとよいでしょう。
散らかった状況が続いていると、段々と慣れてきてしまうものかもしれません。しかし、そこには目には見えないデメリットも存在します。「欲しいものがすぐ見つからない」「友人・知人を招待しにくい」「精神的・身体的に不健康」など……整理整頓をすることで、これらをすべて解消できるのです。せっかくの年末の機会に、やらない手はありません。
上で「整理整頓が苦手な人が多い」と言いましたが、実は苦手なのではなく、上手に整理整頓するコツを知らないだけかもしれません。「整理整頓が苦手だから……」という言い訳をして、掃除できる箇所だけを掃除していては、本当のキレイは手に入りません。
整理整頓ができない理由を知り、解決することで、「できない」を「できる」に変えることができるはずです。例えば、理由が「面倒」なら、よりよくなるイメージを持ち覚悟を決めてやってみる、「時間がない」なら、整理整頓の予定を先に入れてしまう、など。「どこから手を付ければいいかわからない」という人は……次の項でご説明しましょう。
整理整頓には上手に行うコツがあります。このコツを実践することで、誰でも簡単にキレイにすることができるはずです。
整理整頓とは「捨てて、整える」ことだと述べましたが、意外とやっかいなのが「捨てる」こと。自称“苦手さん”はついつい「捨てられるものはどれかな??」と考えてしまいがち。そうすると、「これはまだ捨てられないな」となり、結局ほとんど捨てられずに残ってしまって整頓ができない、という悪循環になります。どれだけ捨てられるかは整理整頓の成否を決定づける大きな要素。積極的に捨てる意識で整理整頓に臨みたいところです。
そこで実践してほしいのが、捨てられるものを探すのではなく、「残すべきものを選ぶ」という意識。絶対に捨てられないものだけを選んで、あとは捨ててしまうという方法なので、劇的にものを減らすことができるでしょう。断捨離では、「一年間使わなかったものは一生使わない」という意識でものを処分するという考えもありますが、思い出の品など、どうしても捨てられないものも中にはあります。そういったものは、もちろん残しておいてもOKです。
残すものを選んでいる際は必ず、残すか捨てるかを迷うものが出てきます。そういう場合は、「一時避難BOX」を用意して、あとで判断するのがオススメ。選別作業を進めるうちに、残すか捨てるかの基準が自分の中で明確になっていくため、敢えて後回しにすることで、より的確な判断ができるからです。
ものが散らかる理由のひとつに、目的のものが見つからずにとりあえず出してしまい、しまうときもまた、ぐちゃぐちゃに戻してしまうことが挙げられます。これは、収納に自分なりの決まりを作っていないことが原因です。あまり使わないものは、奥へ、よく使うものを手前に収納するといった工夫はもちろんですが、「文房具を入れるところ」「アクセサリーを入れるところ」など、ルールを決めて収納をすることで、こうしたストレスは大幅に解消できます。箱などを活用する場合は、ラベルなどを貼るとわかりやすくなるでしょう。
また、空間を上手く利用するのも収納のコツ。突っ張り棒を使ってハンガーラックにしたり、棚を増設したりするなど、「下から積む」以外の収納方法も考えてみましょう。
今回の整理整頓術で片付けに成功したら、いよいよ掃除の段階に入ります。不要なものが大幅に減った部屋はきっと雑巾がけも掃除機がけもスイスイはかどるはずです。そして、そんな部屋を見ればきっと「もっとキレイにしたい」という感情が湧いてくるでしょう。次回以降の「プロがアドバイス!今やっておきたいハウスクリーニング指南」で取り上げる大掃除特集を参考にどんどんお住まいをキレイにしていきましょう。次回は浴室の大掃除テクニックをご紹介していきます。