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カビの温床・窓の結露を防止せよ!

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2018/01/04

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結露を防いでカビの発生を抑えよう

ご家庭での冬場の悩みごととして上位に挙がる結露。窓一面にびっしり水滴が付いて、気が付くと窓の周りまでびしょびしょに濡れている、なんてこともよく見る光景です。この結露は、ただ濡れるだけでなく、カビの温床にもなるためしっかり防止しておきたいところです。そこで今回は、ご家庭で簡単に実践できる結露対策をご紹介します。

なぜ結露はできるの

普段、あまり実感することはありませんが、私たちが吸っている空気には水分が含まれています。この水分は、空気の温度によって「含むことのできる」量が決まっており、空気が暖かいほど多くの水分を含むことができ、低いほど少ない量しか含むことができません。

もし、たくさんの水分を含んだ暖かい空気が、多くの水分を持ったまま急激に温度を下げた場合――その空気が含むことのできる水分量を超えて抱えきれなくなり、水分が溢れてしまいます。この「溢れた水分」が水滴となって窓などに付着するのが、結露です。

窓に結露ができやすい理由もここにあります。暖房をかけることで、窓の外側と内側には大きな温度差が生じます。その“境界”である窓のすぐ近くは、室内の暖かい空気が冷やされるポイントでもあります。窓のそばに流れた室内の暖かい空気は、急激に冷やされることで水分を抱えきれなくなり、窓に水滴を作っているというわけです。つまり窓の結露は、外と中の気温差によって起こると言えるのです。

結露が起きやすい・起きにくい暖房機器

暖房には、燃焼によって機器から蒸気を排気する「開放型暖房機器」と、排気を室外に出す(もしくは排気しない)「非開放型暖房機器」の2つがあります。前者は燃焼時に室内に蒸気を出すため湿度が上がりやすく、加湿器の出番は少なくて済むメリットがある一方、結露が発生しやすいというデメリットもあります。以下の表で、それぞれ、どんな暖房機器が該当するのか見てみましょう。

開放型 非開放型
空気の状態 乾燥しにくい 乾燥しやすい
結露 発生しやすい 発生しにくい
暖房機器 ■ガスストーブ
■ガスファンヒーター
■石油ストーブ
■石油ファンヒーター
■エアコン
■電気ストーブ
■パネルヒーター
■FF式(※)石油ファンヒーター
■FF式ガスファンヒーター

※FF式……燃焼に必要な空気を室外から給気し、排気も室外にする方式

できるだけ結露を防ぐという観点で考えるなら、「非開放型暖房機器」のほうが有利であるということが言えます。

身近なものでできる結露対策

結露を完全に防ぐことは難しいですが、比較的簡単な方法で、ある程度少なく抑えることは可能です。次ではご家庭で簡単にできる結露対策をご紹介します。

1.台所用洗剤で拭く

結露防止に意外な効果を発揮するのが、どこのご家庭にも必ずある台所用洗剤。窓に付着した水滴は表面張力によって張り付いています。台所用洗剤に含まれる界面活性剤には、この表面張力を弱める効果があります。そのため、台所用洗剤を10~20倍程度に薄めた液をタオルなどに付けて拭き、そのあと乾拭きするだけで、水滴が付きにくくなるというわけです。ちなみに、効果は5日程度持続しますので、週に1~2回この方法で拭けばOKです。

2.カーテンと窓の間にダンボールを立てかける

とくに夜間にオススメなのが、ダンボールを使った断熱法。やり方は、窓とカーテンの間に大きめのダンボールを立てかけるだけ。これにより部屋の断熱効果が高まり、窓で隔てられた内と外の気温差が小さくなって結露を少なく抑えることができます。また、断熱効果により室内の保温効果も高まります。

3.エアキャップを貼る

包装材として用いられるエアキャップ(プチプチ)にも断熱効果があるため、窓に貼ることで結露を抑えることができます。プチプチの凹凸のあるほうをガラス面にして、両面テープで貼ればOK。ポイントは、ガラス面だけでなく、サッシ部分まで覆うように、大きめにカットして貼ること。サッシ部はガラスよりも冷えやすいため、ここまでカバーすることで結露防止効果が高まります。

4.換気

結露は室内外の温度差が原因で起きる現象。そのため結露を抑えるには温度差をなくすことが大切です。そこでもっとも簡単で効果的な対策は換気をすること。冬場の換気は寒くて億劫になりますが、数時間おきに換気をすることで結露の発生を少なくすることができます。とくに、浴室は水蒸気が多く密閉性も高いため結露やカビができやすい場所ですので、冬場でも換気扇を回して空気を循環させるようにしましょう。

ちょっとの工夫で結露を防止!

たかが結露、されど結露。結露はカビの温床になって不衛生になるだけでなく、最悪の場合、建材を腐らせてしまうこともあります。ご家庭でしっかり対策をして、結露の脅威からお住まいを守りましょう。

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