「キャップレス」と言われる給油口があるのをご存知でしょうか? その名の通り、ガソリンを入れるあの「給油口」にキャップがありません。そんなクルマの給油では、どんなことが起こるのでしょう?
なんと私のクルマも!「これがキャップレスか……」と驚愕
キャップレスなだけに、キャップをひねって開ける必要が無い給油口。日本では2015年にホンダの「レジェンド」が採用し、最近では日産「セレナ」にも使われています。セレナのキャップレス給油口が登場した際には「セルフスタンドで、ママでも手を汚さずに給油ができる」という内容がアピールされました。
学生時代、ガソリンスタンドでアルバイトをしていた私は、自分のクルマへの給油でキャップを置きっ放しにしたことはありませんし、セルフスタンドで給油する度に「キャップOK、蓋ロックOK」と、今でも小声で指差し確認をしてしまうくらいです。
しかし、あの給油キャップは置き忘れも心配ですし、うっかりガソリンが付いた部分を触ってしまうと、一日中あの臭いが手から取れません。しかし、ガソリンを入れてキャップを閉めないなんて、そんなことがあり得るのかと思っていたら……。
最近、アメリカで乗り始めた愛車Jeep「レネゲード」に初めて給油をしてみてビックリ!なんとキャップレス。しかも、給油ノズルを突っ込むまで、私は気づきませんでした。「あれっ! そういえばキャップが無い!」と気づいたのは、給油ノズルを引き抜く時。そのくらい自然なキャップレス……というより、私がボーッとしていたのかもしれませんが。
キャップレスとはいえ、給油口の蓋にキャップがくっ付いているような構造で、給油ノズルを入れない限りは、ガソリンが漏れないような作りになっています。
ガソリンスタンドのお兄さんもちょっと困り顔・・のキャップレス
しかし、このキャップレス給油口はガソリンを入れるのにちょっとしたコツが必要です。
いつもと同じように奥までノズルを突っ込んでしまうと、センサーが反応してしまうのか、すぐに給油機がガチャンと止まってしまいます。少しノズルを引き抜き気味にして、思い切りレバーを握らずに少しずつ給油をしないと、満タンまで入れられません。レバーをMAX
に握るとガソリンが溢れ出てしまうので、当然、いつもより時間もかかります。
ある日、スタッフがいるガソリンスタンドに行った時のこと。スタンドのお兄さんが給油を始めると、給油機がガチャンガチャンと何度も止まってしまいます。少し工夫すれば素人の私だって上手にできたのに、お兄さんは「Is this full?(これ満タンなんじゃない?)」と聞いてきました。私が「No! It’s empty.(いえいえ、空ですって)」と給油表示灯を見せたところ、お兄さんは再チャレンジ。結局、12ガロン(40リッター以上)も入りました。
どうやらアメリカでもキャップレスはまだメジャーではないらしく、お兄さんもレシートを渡しながら「これ、なかなか給油するのが難しいよ!」と。「じゃ、あなたの練習のためにまた来るね」と言ったら、苦笑いしていました。