前回「タイヤの空気圧が足らないと、運転が疲れますよ」というお話をしましたが、「あんまりクルマに乗らないからタイヤは大丈夫」と思っていませんか?タイヤはゴム製品なので、屋外に置いておくだけで紫外線や寒暖の変化でゴム質が硬くなります。そこで、タイヤはいつまで使えるかきちんとチェックをしましょう。
タイヤはゴム製品。いつまで使えるの?
一般社団法人日本自動車タイヤ協会は「タイヤは使用開始から5年以上で、継続使用に適しているかの点検を受けること」としています。新車で買えば、ちょうど2回目の車検のときにタイヤ交換を勧められることが多いのです。しかし5年経っていなくても、タイヤの側面に亀裂やひび割れ、擦り傷などを見つけたらタイヤ販売店に相談を。
私はだいぶ使ったタイヤなのに側面の劣化を見て見ぬフリをしていたら、縁石に少し擦っただけでパンクさせてしまい、予想外の出費になったイターい思い出があります。
「もう交換して!」とタイヤが教えてくれるスリップサインとは?
「このタイヤ、そろそろヤバイよ!」とタイヤが教えてくれる場所があるんです。
タイヤの接地面には「溝」がありますが、その深さが1.6mm以下になると「溝が消える場所」があります。それが「スリップサイン」です。
タイヤの側面に△(三角形)のマークがある場所にサインが現れます。タイヤの溝はぐるっと一周しているはずですが、このマークのところで溝が途切れている場合は「スリップの危険がある」ということ。
ガソリンスタンドやタイヤ販売店で「スリップサインが出ちゃっていますよ」と言われたら、危なっかしいだけでなく、タイヤを限界まで使おうなんて「ケチな人」だと思われちゃうかも。
安全のためにも一刻も早くタイヤ交換しましょう。