アメリカ人に「日本では42や49で終わるナンバーは縁起が悪い」と言うと、なかなか興味深い! という反応が返ってきます。ひらがなと数字で構成される日本のナンバープレートですが、実はこんな決まりごとがあるのをご存知ですか?
「死」を連想させる数字はNG
「42」と「49」で終わるナンバープレートは陸運局が発行しないことになっています。理由は「死に」「死苦」といった「クルマに乗るのにあえて連想したくない言葉だな〜」と感じる語呂を避けるためです。「46–49(ヨロシク)」のように希望ナンバーを申請した場合は別ですが、たとえ希望ナンバーでも、日本人なら数字の並びが縁起の悪いものは自然と避けてしまいますよね。
そもそも、数字の並びで「語呂合わせナンバー」を考えるのは日本の独特な文化のようで、少し日本語が分かる外国人に「25−25(ニコニコ)」「11–22(いい夫婦)」「32–98(ミニクーパー)」のようなナンバーの語呂と意味を伝えると「ザッツ インタレスティング!(そりゃ面白い!)」というリアクションが帰ってきます。数字と縁起の関係で言えば、アメリカ人は「13日の金曜日」の13をあえて避ける傾向はありますが、縁起の良い数字をナンバープレートに希望する人はあまりいないように感じます。
あの「音」もナンバーには向いていない?
日本のナンバープレートには「ひらがな」も必ず一つ入ってきますが、以下の4つのひらがなは使えないことになっています。
「お」→「あ」「す」「む」と見間違える可能性がある。また「を」と同じ発音のため
「し」→「死」を連想させ、縁起が悪いため
「へ」→「屁」を連想させるため、イメージが良くない
「ん」→ 発音しづらいため
確かに、この4つのひらがなはクルマのナンバープレートで見かけません。もし自分のクルマのナンバーに「へ」が選ばれてしまったら、なんとなくモヤっとした気分になってしまいますよね。「屁」を連想させるというだけで「へ」を避けるなんて! とアメリカ人の知り合いは大爆笑していましたが、そのくらい日本人は文字の「音」には敏感なのでしょう。
これから子どもたちも夏休みに入り、家族で渋滞にハマってしまう時間も増えるかもしれません。渋滞中も周りのクルマを観察して、こんなトリビアを子どもと話してみたり、「クルマのナンバーに使われないひらがなってなーんだ?」とクイズ大会をしてみるのも、ヒマつぶしに良いかもしれないですよ。