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コラム
2015.09.07
名水百選の「選定基準」とは?
名水百選の選定基準について
観光情報サイトなどを見ていると、「名水百選」という文字を目にすることがある。これは1985年3月に「環境省(当時の環境庁)」より選定された「100ヶ所の名水」を指す。「名水」というと、何となく「飲んでおいしい」というイメージもあるが、名水百選が意味する名水は、保全状況がよく地域住民などが保全活動を行っているというもので、お水のおいしさが選定基準になっているわけではない。その選定基準が指し示すように、名水百選に選ばれている名水の中には飲む前には煮沸が必要だったり飲用不可だったりするものがある。名水百選には湧水から多く選ばれているが、そのほかにも河川や地下水、用水、自噴水からも選ばれている。
昭和の名水百選と平成の名水百選
上記の名水百選は、時に昭和の名水百選といわれることもある。これは2008年6月に、同じく環境省より選定された「平成の名水百選」があるためだ。昭和の名水百選と平成の名水百選の両方に選定されている名水はないため、これらを合わせると「全200の名水」が存在することになる。また、平成の名水百選の場合も、前回と同様に飲用に適しているかどうかという部分は、選定基準として明記されていない。なお、昭和の名水百選の場合、47都道府県からそれぞれ少なくとも1ヶ所は名水として選び出されているが、平成の名水百選はそういったことはない。名水が1ヶ所も選定されなかった府県も存在する。平成の名水百選のラインアップを見ても、昭和の名水百選と同様に湧水からの選定が目立つが、昭和の名水百選と比べると、河川からの選定がグンと増えた印象がある。
肩書きがたくさんある名水も
名水百選や平成の名水百選のようなものはほかにもあり、名水の中にはいくつもの肩書きを持つものもある。例えば名水百選のひとつ、北海道虻田郡京極町にある「羊蹄のふきだし湧水」は、名水百選のほかにも「水の郷百選」に選ばれている。この水の郷百選は、当時の「国土庁」が1996年3月に認定したものだ。また、同じく名水百選のひとつである秋田県仙北郡六郷町の「六郷湧水群」は、名水百選のほか、水の郷百選、そして「水源の森百選」にも選ばれている。水源の森百選とは、「林野庁」により1995年に選定されたものだ。日本にはこのように水に関する興味深いスポットが多くある。山歩きや旅行を趣味とされている人は、一度足を運んでみてはいかがだろうか。