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コラム
2016.07.26
繊細な美しさあふれる「水うちわ」、その魅力

岐阜の風土が生んだ「水うちわ」
みなさんは「水うちわ」を知っているだろうか。水うちわとは岐阜県の伝統工芸品のひとつで、雁皮紙(がんぴし)といわれる極薄和紙を貼り、仕上げとしてニスを塗り透明感を出している。
そして、水うちわはその使い方にも特徴がある。「水うちわ」の名称の由来にもなっているように、水うちわにはお水に浸してからパタパタと扇ぐという使い方がある。気化熱を利用したこの方法によって、単にうちわで扇ぐよりもさらに涼しさを感じられる。水うちわという名称の由来には諸説あり、上記の由来のほか、水うちわの透明感ある見た目から「透明な水のようだ」といわれたから…という説もある。
そして、水うちわを生み出した岐阜県の美濃といえば、「美濃の手漉き和紙」で有名だ。さらには豊かな竹林、長良川の鵜飼といった岐阜県の風土も水うちわの誕生には欠かせなかった要素だ。
最近はエコ商品として広まりつつある
岐阜県の伝統工芸品である水うちわは、ここ最近はエコ商品として新たに注目されている。今でも職人による手作りで作られる水うちわは、見た目の美しさやエコ商品としての魅力などがあいまって、じわじわと人気を集めている。
また、水うちわはお水に浸さずとも使用することができるので、大切に長く使いたいという人にはなるべく水に浸さない使用方法をオススメする。専用のニスを塗っているため撥水性はあるが、完全な防水加工が施されているものと比べると、その防水性にはどうしても懸念がある。普通に扇いだとしても十分な涼しさは感じられるはずなので、お水に浸すのはたまの楽しみにとっておこう。
変わり種!ステンレス製水うちわ
昔ながらの水うちわと趣を異にするのが、ステンレス製の水うちわだ。お水に浸した後に冷凍庫に20~30分入れておくと「氷うちわ」に変化する。氷の膜で覆われたうちわを片手にパタパタと扇げば、きっと今までのうちわとは違った涼しさを感じられるだろう。暑い時期に熱中症予防のために「水うちわ」を使ってみよう。