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コラム
2016.08.17
工業用水の用途や使用量の変化
製品づくりに欠かせないお水
お水はいたるところで使われている。さまざまな製品を作り出す「工場」もそのひとつで、その工場でのお水の使われ方もいろいろだ。
まず、お水は製品の原料として使われることも少なくない。缶詰やレトルト食品などの加工食品や飲料、基礎化粧品や液体洗剤などの化学製品というように、実に幅広い製品の原料としてお水は欠かせない存在となっている。
また、製品づくりをする上では何かと洗浄する機会は多いものだ。その他にも製品をお水で冷やしたり、その反対にお水を熱して製品などを温めたりといった用途も存在する。
工業用水の使用比率
このような用途のお水は「工業用水」といわれる。この工業用水の平成26年度の使用比率は「14.0%」と、農業用水の「67.1%」、水道用水の「18.9%」よりも低い比率になっている。なお、工業用水として使われるお水のうち「回収水量(再利用された水)」の割合は、昭和40年の時点では「36.3%」だったものの、平成25年には「79.0%」という比率にまでアップした。産業の発展に伴い、1965年~2000年にかけて工業用水の使用量はおよそ3倍にもなった。しかし、工業用水のリサイクル技術の発達により、1973年を境に新しいお水の使用量は減少している。
地下水の採取規制
工業用水を安定的に確保するという目的があっても、むやみに地下水を採取することはできない。それによって地下水という水源の存在が脅かされるおそれがある。また、計画性に乏しい地下水の採取が地盤沈下のひとつの要因となる可能性もある。なので、経済産業省では「工業用水法」に基づき地下水の採取を規制している。このように工業用水に対してはさまざまな取り組みが行われている。水は有限な資源なので、工業用水のみならず普段の生活から水を大切に使うように心掛けよう。