家事のネタ帳

エアコンが「かび臭い」ときの対策|掃除方法や原因も紹介

エアコンが「かび臭い」ときの対策|掃除方法や原因も紹介

エアコンの嫌な臭い(かび臭)は、内部にたまった湿気とホコリにより繁殖したかびが放つものです。また、エアコンが吸い込んだ調理時の油煙なども臭いの原因になっています。対策としては、フィルターやファンの清掃、送風運転による乾燥などがおすすめです。

そこで、今回は「かび臭がなぜ起こるのか?」の解説と、対策(掃除と予防)を紹介します。

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エアコンをつけたら「かび臭い」。その原因は?

エアコンをつけた瞬間、「なんだか嫌な臭いがする…」と感じたことはありませんか?その臭いの正体は、多くの場合“かび”です。

特に、梅雨時期や夏の初めなど、長期間使用していなかったエアコンを久々に稼働させたときに強く臭います。

エアコン内部にたまった湿気とホコリは、かびが繁殖するのに絶好の環境。その結果、運転時の風とともに不快な臭いが部屋中に広がってしまいます。

エアコンのかび臭さを取り除くためには、かび自体を取り除く掃除が欠かせません。また、ただ掃除するだけでなく、なぜエアコンからカビ臭が発生するのかを理解しておくことが、より効果的な予防につながります。

そこでまずは、エアコン内部にかびが繁殖する原因を紹介していきます。

エアコン内部にかびが繁殖する原因(条件)

エアコンを運転したときに感じるかび臭さの原因は、まさしく内部で繁殖したかびによるものです。

特に、かびの温床になりやすいのが、「フィルター」、「吹き出し口」、「送風ファン」、そして「熱交換器(フィン)」などのパーツです。これらの箇所にホコリと湿気が蓄積されることで、かびはどんどん繁殖していきます。

かびの発生には、4つの条件が揃うことが必要です。それは「適度な温度」「高い湿度」「栄養源(ホコリなど)」「酸素」です。

温度は20〜30℃、中でも25℃前後が最も活発になり、湿度が75%を超えると一気に繁殖します。

エアコンは冷房運転時に内部で結露が発生し、湿度が高くなります。運転を停止すると内部温度が上昇し、かびにとって理想的な環境が整います。そこに内部にたまったホコリが栄養源となって、かびの繁殖条件がすべて揃ってしまうのです。

かびはなぜ臭う?

かびは成長する過程で「MVOC(微生物由来の揮発性有機化合物)」と呼ばれる物質を出し、これが「かび臭さ」のもとになっています。

この物質は空気中に拡散しやすく、人間の嗅覚に敏感に反応しやすい性質を持っています。特に、換気が悪い場所や湿度が高い環境だと濃度が高まりやすく、より強く感じられます。

「かび臭い」ということはかびが活発に繁殖している証拠

前述のとおり、かび臭いということは、かびが「いま現在も活発に繁殖しているサイン」です。放置すれば被害が拡大する可能性があるため、早めの対応が求められます。

エアコンの臭いはかびだけじゃない(油煙など)

エアコンから漂う嫌な臭いの原因は、かびだけではありません。

調理中の油煙やペット・タバコの臭いなど、日常生活の中で発生するさまざまな臭いをエアコンが吸い込むことで、内部に臭いがたまり不快な臭いとなって吹き出してしまうこともあります。

料理をしている写真

つまり、エアコンの臭いには、生活習慣や掃除の頻度も深く関係しているというわけです。

特に、「LDK」のようにキッチンとリビングが同じ空間にある間取りにエアコンを取り付けていると、多くの油煙を吸ってしまうことになります。このような場所に取り付けられているエアコンは、こまめな掃除が欠かせません。

エアコンのかびを自分で落とす方法

エアコンのかび臭を解消するためには、まず内部に付着したかびをしっかり除去することが基本です。

さらに、生活臭やホコリといった臭いの原因もあわせて取り除くことで、清潔で心地よい風を蘇らせましょう。そこで、ここでは個人でできる掃除方法を紹介します。

※エアコン内部の構造は繊細であるため、個人で清掃すると故障やトラブルの可能性もあります。清掃にあたっては、あくまでご自身の判断と責任のもとで進めてください。

はじめに清掃箇所ごとの「エアコン洗浄スプレー」を用意する

各種エアコン洗浄スプレー画像

エアコン洗浄スプレーは部位によって種類が異なる

エアコン洗浄スプレーにはさまざまな種類があり、洗浄する部位に適した製品を選ぶことが大切です。

不適切なスプレーを使用すると、十分な効果が得られないばかりか、故障の原因になる可能性もあります。そのため、エアコンの構造に応じて「ファン用」「アルミフィン(熱交換器)用」「フィルター用」といった3つのタイプを使い分けることで、安全かつ効果的な洗浄を心がけます。

掃除の必要がある5ヶ所を確認

エアコンの掃除箇所

かびなどのエアコンの汚れは、主に以下の5箇所にあらわれます。

目視で確認できるものも多いため、定期的にチェックしてみましょう。

1.ファン(送風機)

吹出し口から見えるファンの汚れの画像

カビが付着したファン

吹き出し口から見える円筒状のパーツ。黒い汚れがあればかびの可能性が大です。

2.アルミフィン(熱交換器)

汚れたアルミフィン(熱交換器)の画像

汚れの付着したフィン

前面パネルとフィルターを外した奥にある薄い金属板です。ベタつきやホコリが目立つときは掃除が必要です。

3.フィルター

ホコリで目詰まりしているフィルターの画像

ホコリで目詰まりしているフィルター

ホコリが詰まっていると空気の流れが悪くなり、電力効率も低下します。2週間に1回の掃除が理想です。

4.風向きルーバー/エアコン吹き出し口(上下・左右)

ルーバーに付着したカビが分かる画像

ルーバーに付着したカビ

風の方向を調整する羽根部分です。ここにはかびが付きやすいため、かびや汚れがあれば拭き掃除をします。

5.内部の側面全体

側面全体に付着したカビが見える画像

側面全体に付着したカビ

吹き出し口から見える奥の壁面にかびがついている場合、ファンの奥まで汚れている可能性があります。

ファン(送風機)の掃除方法

SHOWA「くうきれい エアコンファン洗浄剤」の画像

SHOWA「くうきれい エアコンファン洗浄剤」

ファンの掃除にはSHOWAのファン専用スプレー「くうきれいエアコンファン洗浄剤」がおすすめです。ムースとリンスの2本セットで使用します。

くうきれい実使用場面

「くうきれい」には細長いストローが付属しており、スプレーに差し込めるようになっています。ストローなら直接手が届かないファンにもしっかり届きます。

汚れを受けるビニール袋の画像

落ちてくる汚れを受けるビニール袋を設置

スプレーはムース状の泡になっているため、洗浄成分が汚れにしっかり密着し、効果的に浮き上がらせます。

汚れをムースに取り込んだあとは、付属のリンス剤で泡をしっかり洗い流しましょう。リンス剤にはエタノールが含まれており、除菌・消臭効果も期待できるのが特長です。

また、洗浄によって吹き出し口から汚れが排出されるため、あらかじめ専用のビニール袋(養生シート)を吹き出し口に取り付け、周囲を汚さないようにしましょう。

アルミフィン(熱交換器)の掃除方法

アース「エアコン洗浄スプレーNext plus」(フィン専用)の画像

アース「エアコン洗浄スプレーNext plus」(フィン専用)

フィンの掃除には、アースの「エアコン洗浄スプレーNext plus」がおすすめです。

フィンにスプレーをする画像

フィンにスプレーをする

アルミフィン(熱交換器)にスプレーすると、浮き上がった汚れはドレンホースを通じて屋外へ排出されます。

そのため、エアコンの下に新聞紙やビニールを敷くといった養生作業の手間がありません。さらに、スプレー洗浄によって、消臭・除菌・防かびといった効果も期待でき、快適な空気環境の維持に役立ちます。

フィルターの掃除方法

金鳥「フィルター洗浄スプレー(アミライト)」(フィルター専用)の画像

金鳥「フィルター洗浄スプレー(アミライト)」(フィルター専用)

フィルターは、取り外し、掃除機などでホコリを落とします。汚れが頑固な場合は、中性洗剤を付けたスポンジで表面をやさしくこすり落としましょう。

また、専用のスプレーもあります。フィルターの掃除には、金鳥の「フィルター洗浄スプレー(アミライト)」がおすすめです。

清掃中のフィルター

泡で汚れを浮かせる

スプレーから出る泡がフィルターの汚れを浮かせ、その後に軽くすすぐだけなので手間がかかりません。こすり洗いの必要がないため、フィルターが破れるリスクが小さいのも特徴です。

風向きルーバー(エアコン吹き出し口)の掃除方法

ルーバーなどのエアコンの吹き出し口に付いたかびは、「消毒用エタノール」を使って落とします。消毒用エタノールは汚れ落ちがよく、その上殺菌効果も期待できます。古布やタオルに消毒用エタノールをしみ込ませ拭き上げます。

ルーバーが折れないよう注意しましょう。

エアコン内部の掃除方法

消毒用エタノールの写真

エアコン内部の側面についたかびは、「消毒用エタノール」を使って落とします。消毒用エタノールは汚れ落ちがよく、その上殺菌効果も期待できます。

定規の先端に布を巻いた道具の画像

エアコンの吹き出し口から定規の先端を入れる

内部の側面全体を掃除するときは、30cm以上の長めの定規(できれば素材が柔らかいもの)の先に古布をまきつけ、輪ゴムで固定したものを用意しましょう。古布に消毒用エタノールをしみ込ませます。

定規の先端を吹き出し口から入れ、奥まで拭き上げます。

エアコンを掃除する際の注意点

自分でエアコンを掃除する場合にはいくつか注意点があります。安全を確保することはもちろん、機器の故障を防ぐためにも、正しい手順と知識をもって作業を行うことが大切です。

清掃を始める前に、必ずエアコンの電源プラグを抜く

プラグを抜かずに通電したまま作業を行うと、感電や故障のリスクがあります。

また、機種によっては内部構造が繊細なものがあります。無理に部品を動かすと破損につながることがあるため、取り扱いには十分な注意が必要です。

エアコンの電源を抜いた写真

掃除をした後は「送風」で内部を乾燥させる

掃除をした後は、必ず送風運転を行って内部を乾燥させます。掃除後に残った水分を放置すると、かびの繁殖を招く原因になる可能性があります。

送風運転を10〜30分程度行い、内部までしっかりと乾かしましょう。

水をかけない!分解しない!

エアコンに水を直接かけたり、素人判断で分解したりするのは絶対にやめましょう。

スプレーをしている写真

エアコンには電気部品が多数使われており、水がかかると感電やショート、漏電するリスクがあります。また、無理にカバーを外したり、部品を外してしまうと元に戻せなくなったり、故障の原因にもつながります。

自分で掃除するのは「手が届く範囲まで」に止めておきましょう。

エアコンに消臭スプレーを直接噴きつけるのはNG

臭いを消したいからといって、エアコンの吹き出し口にファブリーズなどの消臭スプレーを直接吹きかけるのはやめてください。

これらの商品はエアコン用ではないことはもちろん、エアコンの内部に入ると湿気を残して乾きにくくなり、かえってかびの温床になってしまう可能性があります。

消臭スプレーを持っている写真

エアコンに消臭スプレーを吹きかけるのは厳禁です。絶対にやめましょう。

また、故障や誤作動の原因にもなる可能性もあります。臭い対策は、あくまで汚れの除去(清掃)と乾燥が基本です。

かびを寄せつけない!エアコンの基本メンテナンス3選

エアコン内部や吹き出し口にかびを発生させないためには、日頃のケアと適切な対応が欠かせません。特に意識したいのは、「日常の掃除」「湿気対策」「プロによる分解洗浄」の3つです。

1.日常的な掃除を欠かさない

エアコンにたまったホコリは、かびの温床になる要因のひとつです。フィルターや吹き出し口まわりを定期的に掃除することで、かびの発生をぐっと抑えることができます。特に、湿度の高い夏場は、2週間に1回程度の掃除を目安にしましょう。

エアコンの吹き出し口を拭いている写真

2.湿気を残さない「送風運転」

かびは湿度の高い環境で繁殖しやすいため、使用後の湿気を残さない工夫が大切です。エアコン使用後にしばらく送風モードで運転しておくと、内部を乾燥させかびのリスクを下げることができます。

3.プロの手で徹底クリーニング

吹き出し口の奥や熱交換器周辺など、手の届かない箇所にかびが広がってしまうと、一般的な掃除では対応が難しくなります。

その場合は、専門業者による分解洗浄が最も効果的です。1〜2年に一度はプロにクリーニングを依頼すると、かびの発生防止に効果的です。

室内の掃除と換気をこまめにして臭い対策

エアコンは部屋の空気を取り込んで循環させる構造なので、室内の空気が汚れていると、その汚れや臭いがエアコン内部にたまりやすくなります。

だからこそ、部屋の掃除やこまめな換気がとても大切です。特に、エアコン周辺の床や壁などはホコリがたまりやすいため意識的に掃除しましょう。また、1日1回以上は窓を開けて外気を取り入れ、室内の湿気や臭い対策も行いましょう。

窓を開ける女性の写真

エアコンに潜むかびが引き起こす健康被害

エアコン内部でかびが繁殖すると、稼働時に風と一緒にかびの胞子が部屋中に拡散される恐れがあります。これを吸い込むことで、さまざまな健康トラブルを引き起こすリスクが生じます。

アレルギー症状の悪化につながることも

かびの胞子は、アレルギー性鼻炎や喘息などの呼吸器系の症状を悪化させるといわれています。鼻水やくしゃみ、鼻づまりといった反応が出やすくなるだけでなく、子どもや高齢者、持病を持つ方はより強く影響を受けやすいとされています。

咳をしている女性の写真

 

「夏型過敏性肺炎」に要注意

エアコン内部のかびが長期間放置されると、「夏型過敏性肺炎」という疾患を引き起こすことがあると報告されています。

かびの微粒子を長期間吸い込むことで肺に炎症が起こり、発熱や咳などの症状が続くのが特徴です。風邪と似た初期症状のため見逃されがちですが、放置すると慢性化するリスクもあるため注意が必要です。

かび臭で生活の質もダウン

かびが増殖すると、かび特有の不快な臭いがエアコンから発生します。部屋全体の空気がかび臭くなり、快適性が大きく損なわれる原因にもなります。

汚れたエアコンが引き起こす経済的なダメージ

エアコン内部にかびやホコリが蓄積すると、健康への悪影響だけでなく家計にも負担がかかるようになります。

フィルターに汚れがたまると空気の流れが悪くなり、設定温度に達するまで時間がかかるようになります。結果として無駄な電力を消費し、電気代の上昇につながります。

電卓と家計簿が置いてある画像

こうした無駄な電力消費を防ぐためには、フィルターや吹き出し口の定期的な掃除が不可欠です。エアコンを清潔に保つことが、快適で経済的な暮らしにもつながるのです。

買い替えも検討しよう

エアコンが古くなっていて、何度掃除しても臭いが消えない場合や、部品の劣化・故障が見られる場合は、思い切って買い替えを検討するのもおすすめです。

最新のエアコンには「内部自動洗浄」「内部乾燥」「抗菌コート」など、かび臭対策に特化した機能が搭載されているものも増えてきており、手間をかけずに清潔さを保てる工夫がされています。

プロのエアコンクリーニングをおすすめする理由

日常的な簡易清掃であれば、ご自身で定期的に行うことをおすすめします。

しかし、エアコン内部にまでかびが広がっている場合は、専門業者によるクリーニングを検討すべきです。内部構造は複雑でデリケートなため、無理に手を入れると故障のリスクが高まるだけでなく、十分にかびを除去できない可能性もあります。

また、内部の徹底清掃には想像以上に手間と時間がかかり、作業に不慣れな場合には3~4時間以上を要することも珍しくありません。その点、プロの業者であれば、エアコンを分解したうえで細部まで丁寧に洗浄し、見えない箇所に潜むかびやホコリまでしっかりと取り除いてくれるため、安心かつ確実です。

分解して徹底清掃。スピードも自信あり「サニクリーンのエアコンクリーニング」

ここまで紹介してきたとおり、家庭でもエアコン洗浄スプレーを使ってエアコンの掃除をすることはできます。

しかし注意しなければならない点も多いため、自分で掃除するよりもエアコンを分解洗浄してくれるプロのエアコンクリーニングに頼んだほうが安心です。

そこで、サニクリーンでは、お客様に以下のようなメリットを提供しています。

1.エアコン内部のかびやホコリを徹底除去(分解清掃)

プロの技術と専用機材を用いて、エアコン内部に蓄積したかびやホコリを徹底的に洗浄します。これにより、内部のかびやホコリなどの汚れを取り除きます。

エアコン清掃をする作業員の写真

2.冷暖房効率の向上と電気代の削減

フィルターに付いたかびやホコリなどの汚れをしっかり落とすことで、冷暖房効率の改善が見込めます。結果的に、電気代の節約に必要な消費電力の削減が期待できます。

3.安全で丁寧な作業

作業前にエアコン周辺の保護・養生を行い、高圧洗浄機を使用する際の汚水や洗剤の飛び散りを防ぎます。家具や床が汚れる心配がありません。

壁の養生

壁の養生

4.幅広い機種への対応

「お掃除機能付きエアコン」などの最新機種をはじめ、多くのメーカー・機種に対応しています。

5.短時間での作業完了

機種や作業環境によりますが、作業時間は約60分と短時間です。忙しい方でも気軽に利用できます。

サニクリーンでは「トレーニングセンター」で、日々、技術の向上に努めています!

サニクリーンの「トレーニングセンター」では、実際の設置環境を想定したさまざまなシチュエーションに対応できるよう、分解作業の技術や効果的な養生方法など、エアコンクリーニングに不可欠なスキル取得に向けた研究を行っています。

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まとめ「エアコンのかび臭は原因を知り、正しく対策を」

エアコンから漂うかび臭の正体は、内部にたまった湿気やホコリを栄養源に繁殖したかびによるものです。臭いの元となる「MVOC」が風と一緒に部屋中に広がり、アレルギーや肺炎など健康への悪影響を及ぼすこともあります。

定期的なフィルター掃除や送風運転で湿気を逃すといった日常のメンテナンスに加え、室内のこまめな掃除も大切です。とはいえ、内部の奥にまで広がったかびは、一般的な掃除だけではなかなか取りきれません。

エアコンを清潔かつ快適に保つためには、1〜2年に一度はプロによる分解洗浄を検討しましょう。見えない部分の汚れまで徹底的に除去し、かび臭・電気代・健康リスクのすべてをまとめて解消しましょう。

Q&A(エアコンのかび臭さなどについて)

Q1.エアコンをつけたらかび臭い原因はなんですか?

A.主な原因は、エアコン内部にたまったホコリと湿気により繁殖したかびです。かびが放つ「MVOC(揮発性有機化合物)」がかび臭さのもとになります。

Q2.かび臭さ以外にもエアコンが臭う原因はありますか?

A.はい。油煙、ペット、タバコなどの生活臭も、エアコンが吸い込むことで内部に蓄積し、嫌な臭いの原因になります。

Q3.かびが発生しやすいエアコン内部の場所はどこですか?

A.フィルター、吹き出し口、送風ファン、アルミフィン(熱交換器)などが特にかびの温床になりやすい部位です。

Q4.エアコンのかびを防ぐにはどうすればいいですか?

A.定期的なフィルター掃除、送風運転による内部の乾燥、部屋の換気と清掃が効果的です。

Q5.エアコンを自分で掃除する場合の注意点は?

A.電源プラグを抜くこと、水をかけたり無理に分解したりしないこと、掃除後は送風運転でしっかり乾燥させることが大切です。

Q6.市販の消臭スプレーをエアコンに使ってもいいですか?

A.NGです。消臭スプレーは内部に湿気を残し、かえってかびの原因になる可能性があるため使用は避けましょう。

Q7.掃除すべきエアコン内部の箇所はどこですか?

A.フィルター、ファン、アルミフィン、ルーバー、内部の側面など。汚れが目視できる場所も多く、定期的なチェックがおすすめです。

Q8.かびが健康に与える影響にはどんなものがありますか?

A.かびの胞子を吸い込むことでアレルギー性鼻炎や喘息の悪化、「夏型過敏性肺炎」といった疾患のリスクもあります。

Q9.汚れたまま使うとエアコンの性能に影響がありますか?

A.はい。汚れがたまると空気の流れが悪くなり冷暖房効率が低下します。電気代の増加や本体の劣化を招くこともあります。

Q10.プロのエアコンクリーニングはなぜおすすめなのですか?

A.内部構造は複雑で、個人の掃除では落としきれない汚れがあります。プロなら分解洗浄で見えない部分まで徹底的に清掃でき、安全性・効率性ともに安心です。

<参考文献>

厚生労働省「応急仮設住宅生活における真菌(かび)及びダニ対策について」

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/270710.pdf

厚生労働省「科学的根拠に基づく シックハウス症候群に関する 相談マニュアル(改訂新版)」

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000155147.pdf?utm_source=chatgpt.com

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エアコンが「かび臭い」ときの対策|掃除方法や原因も紹介

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この記事の監修者

藤原千秋

藤原千秋

「家のなか」の事をテーマにウェブ、雑誌、書籍、新聞等で執筆。大手住宅メーカー営業職を経て
2001年よりAllAboutガイド。きほんから新発想まで 家事ずかん750』(朝日新聞出版)等、著監
修書多数。2020年より東京中日新聞にてコラム『住箱のスミ』連載中。2018年よりTBSラジオ『ジ
ェーン・スー 生活は踊る』水曜月1レギュラー出演中。
AllAbout 家事・掃除・子育て
https://allabout.co.jp/gm/gp/31/
Yahoo!ニュース個人
https://news.yahoo.co.jp/byline/fujiwarachiaki
文春オンライン
https://bunshun.jp/list/author/61444eb47765619d04010000
集英社LEEweb
https://lee.hpplus.jp/column/series/souji/

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