梅雨前に準備!押入れにカビを生えさせない方法
押入れは湿気が溜まりやすくカビが生えやすい場所なので、特に梅雨時期には注意が必要です。ただ、梅雨前に「消毒用エタノール」で押入れの壁を拭きあるとカビの繁殖を抑えることができます。
準備するもの
- タオル
- 消毒用エタノール
手順
押入れから寝具などをすべて出します。
タオルに消毒用エタノールを染み込ませ、壁や床などを拭きあげます。
ポイント
カビは目では見えないほど小さな胞子を放って繁殖をくり返していきます。カビが目で確認できるようになる前に、消毒用エタノールで胞子をやっつけてカビの繁殖を抑えましょう。
消毒用エタノールはタオルにしみ込ませて使いましょう。直接、壁に拭きつけると壁についている胞子を拡散させてしまう恐れがあります。
押入れを水拭きすると水分が残り、それが原因でカビが生えることがあります。その点、消毒用エタノールは揮発性が高いので水分を残す心配がありません。
エタノールには「無水エタノール」「消毒用エタノール」などがあります。その中でお掃除に最も適しているのは、一般的なドラッグストアでも販売されている「医療用の消毒エタノール(純度80%程度)」です。
「次亜塩素酸ナトリウム」が主成分のカビ取り剤を使うと、壁の木材が脱色してしまうことがあります。木材などの躯体を痛めてしまうので使用は避けましょう。
インフォメーションプラス
カビの繁殖条件
栄養(エサ)、温度、湿気(水)、酸素の4つの条件が揃うとカビは繁殖します。
カビの栄養は実に様々で人の皮脂やフケ、繊維クズなど、いわゆる“ホコリ”といわれるものはすべてエサにします。
さらに温度25℃前後、湿度75%以上で繁殖が活発になるので、押入れはダニにとって格好の棲家になります。特に湿度が高くなる梅雨時期には注意が必要です。
カビの色は落とすことはできない
カビはキノコと同じ胞子で増える「菌類」です。
キノコの場合、かさの裏から小さな胞子が放たれて、それがどこかに着地し、植物が根をはるように「菌糸」という糸を伸ばして繁殖します。
さらに菌糸は、網の目のように繋がり合って範囲を拡大し、また胞子を放ちます。
カビも同じです。カビの色は菌糸の色で、例えば黒カビと呼ばれるクラドスポリウムの菌糸の色は“黒”ということになります。
目に見えて色がついている状態は、菌糸がかなりはりめぐらされている“ガンコな状態”ということです。
このような状態になると、押入れの木材からカビの色を取ることはできません。
先ほども書きましたが「次亜塩素酸ナトリウム」が主成分のカビ取り剤を使うと、カビの色は取れるかもしれませんが、木材が脱色するなど躯体を傷めてしまう危険があるので使用は避けましょう。