子どもの少食や栄養面に悩んだら給食の献立を参考にしてみよう
子どもは、学校の給食が大好き
子どものために作った料理。
わが家では、カレーを作ると決まって「学校の給食の方がおいしい!」と言われてしまいます。
そうなんですよね~、学校のカレーって、なぜかおいしいんですよね。
と、子どもの気持ちも分からないでもないのですが、たまにがんばって作ったハンバーグですら、こう言われてしまうのは、ちょっと悲しくなります。
でも、ちょっと考え方を変えてみると、「学校の給食の方がおいしい!」は、そんなネガティブなことばかりでもないことが分かってきました。
特に、小学校や幼稚園に通っているお子さんで、栄養面や、食が細いと悩んでいるママには、解決のヒントになるかもしれません。
給食の方がおいしいといわれた経験を持つママは6割以上
そのヒントをお話しする前に、ちなみに、どれぐらいのママが「学校の給食の方がママの料理よりもおいしい」と言われたことがあるのかが気になったので調べてみました。
そこで、20~60歳代のママ357人を対象に「家のご飯より給食の方がおいしいといわれたことはありますか?」というアンケートを行ってみました。
その結果、実に「6割以上」のママが、給食の方がおいしいと言われた経験があることが分かりました。
また、アンケート結果からは、年長さん(5歳ぐらい)までに「約5割」、小学校1年生までには「約7割」のママが、給食の方がおいしいと言われていることも分かりました。
私は、年少さんのときにはじめて言われたかな。
結構、早い洗礼だと思っていましたが、同じような経験をしているママは2割以上もいるんですね。
給食が家にもたらすうれしいこと
そして、給食の方がおいしいと言われた6割以上のママは、「悲しくなる」ようです(複数回答の結果)。
これには、私も同感。
でも、よく見てみると、第2位には「給食のメニューを作りたくなる」がランクインしています。
この結果から、「悲しくなる」とネガティブに考えるママが半数以上いる一方、「給食のメニューを作りたくなる」とにポジティブに考えるママも半数以上いることが分かりました。
給食の方がおいしいと言われても、前向きにいられるポジティブ派のママは、どのように考えているのか気になります。
そこで、ポジティブ派のママの代表的な意見をもとに、前向きな理由を分析してみました。
その1. 子どもとの会話が盛り上がる
我が家は、「給食の方が」というより、「給食もおいしかった」と言ってくれます。「こういうの出たから、今度作って」、「今日の献立はおいしかったよ」と言った感じです。ちなみに、息子は私の料理をとても褒めてくれて、「給食の先生になってほしい」と言います。将来的には給食の先生を目指します(35歳ママ)
小学1年生の息子は、「今日、こんな給食だったよ」とか、「〇〇スープって食べたことある?」など、よく食卓で給食の話をします。本当にうれしそうに話すので、聞いている私もうれしくなります(38歳ママ)
子どもは給食が大好き。私が小学生のときには、給食を目当てに学校に来ているような友達もいた気がします(笑)。
とにかく、親にとっては、何でも構わないので学校であったことを話してくれるのは、とてもうれしいことですよね。
それが、たとえ給食の話であっても、会話の中から何か読み取れることもあったりするものです。給食が、子どもとの会話を盛り上げるスパイスになっているようですね。
その2. 料理のレパートリーが広がる
給食は、家では作ったことのない料理もあれば、カレーのようなポピュラーな料理でも、ルーなどが丁寧に作られていて、大人が食べてもおいしいと思います。給食を参考に、家のレシピを増やしていきたいと思います(34歳ママ)
子どもの大好きな給食は麻婆豆腐です。きっと、子ども向けに味付けされてるのだと思います。いつも通りに作るのではなく、給食を参考にして、味を見ながら子どもに喜んでもらえる味付けにしていきたいです(44歳ママ)
夕食のレシピに悩むママは多いと思います。そんなときに、給食のレシピを参考にすることをおすすめします。
そもそも、普段から子どもがおいしく食べている給食なので、ハズレがなく喜んで食べてもらえるはずです。
ネットやレシピ本を読んで悩むよりは、子どもが学校や幼稚園から持ち帰ってくる「給食献立表」を参考にしてみてはいかがですか?
その3. 栄養が補える
家での料理の食材が多少偏っていても、栄養面をきちんと考えて作られている幼稚園の給食で栄養を補ってもらえているので、本当に助かります(30歳ママ)
給食は栄養バランスがよいので、子どもがおいしいと言ったレシピは、ぜひ公開してほしいです。(47歳ママ)
給食は、栄養士さんの管理のもと、栄養バランスよく作られているので、ママにとってはとても助かります。
また、家でもとらせたい栄養分があるときは、給食の献立やレシピを参考に料理を作るのもおすすめです。
その4. 食が細いお子さんのレシピに
子どもが少食で悩んでいたのですが、給食を残さず食べているみたいでびっくりしました。そこで、「給食試食会」に行って納得。うす味だけど、ダシがきいててやさしい味。毎年、給食試食会に参加して、味を盗んできています(34歳ママ)
食が細い息子ですが、給食ではおかわりをするぐらい食べているようです。家でも給食をまねて作ってみたいと思います(38歳ママ)
食が細いと悩んでいるママは、私のまわりには結構います。私も、娘が幼稚園のときに、食が細かったので、給食のレシピを参考に作って食べさせたことがあります。
どうしても、家の料理は「ママの味」になってしまいがちですが、給食などを参考に、「他の味」も積極的に家に取り入れると、子どもの食欲が増すことがあるようです。
また、同じ食材でも、調理の仕方をちょっと工夫するだけで、食べるようになったりもするので、給食を参考にしてみましょう。
ということで、「学校の給食の方がおいしい!」は、そんなに悪いことばかりでもないことが分かりました。
この機会に、我が家の味に、給食の味もプラスして、「新しい家の味」を作ってみてはいかがですか。
【おまけ】給食を理由に、家の食事を残す子どもはどれぐらい?
最後に、「給食を理由に家の食事を残す子どもがどれぐらいいるのか」も気になったので調べてみました。
アンケートの結果、6割以上のお子さんは「給食を理由に食事を残さない」ということが分かりました。
それでも、3割以上のお子さんは、給食を理由に食事を残しているようです。
これを「頭が痛い話」と考えるか、「チャンス」と考えるかはあなた次第です。
※2018年10月1日本文改定
<調査内容>
【調査期間】
2017年12月25日~1月22日
【調査方法】
モニプラ「サニクリーンファンサイト会員」に対するインターネット調査
【サンプル人数】
357人(お子さんがいる20~60歳代の女性)